広島でのルーキー開幕スタメンから4年…水戸MF仙波大志が辿り着いた“二度目”のJ1先発「この試合に懸ける思いは強かった」

[2.14 J1百年構想EAST第2節 町田 2-2(PK4-2) 水戸 Gスタ]

 J1の舞台で真価を発揮してみせた。水戸ホーリーホックのMF仙波大志は開幕節の途中出場から、今節は今シーズン初先発。1-0で迎えた前半42分にはチームに勢いを与える同点ゴールも挙げた。

 前節の東京ヴェルディ戦では途中出場からチームに勢いを与えた。今節でスタメン入りすると、MF大崎航詩との2ボランチで中盤のバランスを取りながら、攻撃のタクトを振る。「(樹森大介)監督に言われたことを絶対にやって、プラスアルファ自分の持ち味である攻撃参加だったり、パスだったりを出せれば」(仙波)。その意識が結実したのが前半42分のゴールだった。  右サイドのDF飯田貴敬がボールを持ち、クロスの体勢に入る。仙波は敵陣付近でその瞬間を待った。「練習でもボランチのどちらかは(PA内に)入れと言われていた。相手も人にマークするから、2列目3列目から入ったらマークにつけないというのはスカウティングでもあった」。飯田からクロスが上がると、ボールはニアサイドで囮になったFW鳥海芳樹の後ろを通り、待ち構えていた仙波のもとへ。「タカくんがいいボールを蹴ってくれたので、決めれてよかった」。ダイレクトで合わせたボールは町田のゴールに吸い込まれた。  長い道のりを経て、J1のピッチに戻ってきた。J1リーグでのスタメンは自身にとって二度目。2022シーズンのJ1開幕節・サガン鳥栖戦、流通経済大を経てプロキャリアをスタートさせたサンフレッチェ広島で、大卒ルーキーにして先発の座を勝ち取って以来のスタメンだった。  22シーズンの広島ではJ1リーグ2試合の出場に終わり、その後はファジアーノ岡山、ザスパ群馬でJ2リーグでのレンタル期間を過ごした。その期間を終えて昨シーズンの開幕は広島で迎えるも、再び出場機会はなく、シーズン途中で水戸へ。そこで昇格の道のりを歩み、今季4年ぶりのJ1出場に至った。 「ひさびさに、やっとJ1で試合に出られるという気持ちは練習中から思っていた。この試合に懸ける思いは強かった」。そう喜びを噛みしめる仙波は、J1初ゴールも含めた自身の出来に胸を張る。「変わらずプレーはしていたけど、なかなか使ってもらえない時期もあった。本来はこのくらいできるというのは示せたかなと思う」と力を込めた。  J1リーグでの戦いで改めて感じたことは「どのチームも前に行ったらみんな迫力がすごい」ということ。「そこの迫力は僕も試合中に意識していた。ギアチェンジで縦に走るところを意識していたので、そこがゴールにつながった」と振り返る。  広島の仲間たちがいい刺激になっている。「(ボランチは)攻撃も守備もできてなんぼ。広島にも偉大な先輩たちがいるので、それを越したい。今だったら川辺駿くん。田中聡(現デュッセルドルフ)は一緒にやって、僕の中では一番すごい選手だと思っている。そこに負けたくない。でも、この同じリーグで活躍することで近づけるとも思っている。まだまだだけど、がんばりたい」。再びたどり着いた舞台の上で、成長を加速させていくつもりだ。 (取材・文 石川祐介)

水戸がすぐさま同点に追いつく ゴール動画 明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第2節 町田vs水戸 1-1⌚️ 42分

⚽️ 仙波 大志(水戸)#Jリーグ pic.twitter.com/CZ9R8oaKvY

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