話題株ピックアップ【昼刊】:インターメス、内田洋、ABCマート

インターメス <日足> 「株探」多機能チャートより
■インターメスティック <262A>  3,065円  +451 円 (+17.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ  インターメスティック<262A>が急反発し上場来高値を更新している。2日の取引終了後、「メガネスーパー」などを展開するHorus HD及びHorusの全株式を10月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。Horus HDグループはビジョナリーホールディングスを子会社に持ち、「メガネスーパー」のほか、「Vision Wedge」などを全国に300店舗(25年4月末現在)展開するメガネ及びコンタクト小売店で、今回の子会社化により店舗数600店舗を超えるメガネ小売企業が誕生することになる。また、Horus HDグループはコンタクトレンズの販売に力を入れていることから、コンタクトレンズの顧客層の中心である若年層へのクロスセルなどのシナジーが期待されている。取得価額は合計で191億1900万円。なお、同件による25年12月期業績への影響は精査中としている。

■内田洋行 <8057>  12,140円  +1,260 円 (+11.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

 内田洋行<8057>が急伸。4連騰で上場来高値を連日更新している。同社は2日の取引終了後、25年7月期の連結決算の発表にあわせて、26年7月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比24.0%増の4180億円、営業利益予想は同26.5%増の154億円と、前期に続き過去最高業績の更新を計画。「GIGAスクール構想」の第2期に関連した国策の特需による業績押し上げ効果が期待されるとして、市場においても注目度の比較的高い銘柄であり、決算発表前に好業績を期待した買いが集まっていたが、市場の想定を超える好業績予想や配当を通じた株主還元姿勢が示されたことを受け、投資資金が一段と流入する形となった。今期はGIGAスクール構想における更新需要や自治体システムの標準化における需要から、公共市場での売上高及び利益について大幅な増加を見込む。民間市場も非製造業を中心に企業業績が堅調に推移し、大手でDXや人材の獲得に対する高水準の投資が続くと予想。ICT関連ビジネスやオフィス構築ビジネスの伸長は継続するとみる。25年7月期は売上高が前の期比21.3%増の3370億5500万円、営業利益が同30.3%増の121億7400万円だった。教育ICT分野の案件獲得などが好調だった公共関連事業をはじめ各事業が増収増益になったことに加え、政策保有株の売却益も最終利益を押し上げる要因となった。これを受け、前期の期末一括配当を従来予想から80円増額の300円(前の期は220円)とした。今期の配当も同額を見込む。

■エービーシー・マート <2670>  3,081円  +147.5 円 (+5.0%)  11:30現在

 エービーシー・マート<2670>は大幅続伸している。2日の取引終了後に発表した8月度売上高で、既存店売上高が前年同月比8.5%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。日曜日が前年よりも1日多い曜日並びだった影響があったほか、残暑が厳しく夏物商品の需要が続いたことや、新学期に向けた靴の買い替えも寄与した。商品別では、全品値引企画を行ったキッズシューズや新作のスポーツシューズが好調だった。なお、全店売上高は同8.7%増だった。

■日本電子 <6951>  4,843円  +185 円 (+4.0%)  11:30現在

 日本電子<6951>が続急伸。同社は2日の取引終了後、生化学自動分析装置などを手掛ける医用機器事業をシスメックス<6869>に売却すると発表した。事業の選択と集中に向けた動きを評価する動きとなっている。医用機器事業の分割準備会社を今月中に設立し、同事業を承継した新会社の株式をシスメックスが取得する。新会社は27年3月期第1四半期(4~6月)に連結範囲から外れる予定。分割する事業の25年3月期売上高は154億1800万円、営業利益は6億6200万円だった。売却価額は非開示とする。日本電子は業界で高いプレゼンスを持つシスメックスの傘下で医用機器事業の運営を図ることが、同事業の今後の持続的な成長と中期的な企業価値の観点から最適だと判断した。

■コーテクHD <3635>  1,954円  +64.5 円 (+3.4%)  11:30現在

 コーエーテクモホールディングス<3635>は朝安後に切り返す。2日取引終了後、自己株式処分による1474万株の売り出しと、既存株主による700万株の売り出しを実施すると発表した。需要状況に応じて上限326万株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。東証プライム市場の上場維持基準の一つである「流通株式比率」の適合を図るため。処分価格は10~16日のいずれかの日を価格決定日とし、この日の終値に0.90~1.00を乗じた価格を仮条件として需給状況などを勘案し決定する。売り出し価格は処分価格と同じ。これを受け、朝方は売り出しを嫌気して安く始まったものの、その後は上場維持に向けた取り組みとして評価する見方から次第に買い優勢に傾いた。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,190円  +72 円 (+3.4%)  11:30現在

 ユナイテッドアローズ<7606>が3日続伸している。2日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比22.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日多かったことでプラス1.3ポイント程度の影響があったと推測されるほか、夏物ニーズの高まりとともにセール売り上げが大きく伸長した。商品別ではシャツ、カットソー、パンツ、ワンピースなどの盛夏アイテムに加え、ウィメンズの中軽衣料を中心に初秋アイテムの動きが目立った。なお、全社売上高は同22.7%増だった。

■住友金属鉱山 <5713>  4,279円  +132 円 (+3.2%)  11:30現在

 住友金属鉱山<5713>がマドを開けて続伸し新値街道をまい進している。きょうは同社株をはじめ非鉄セクターに資金流入の動きが目立っているが、その背景にはここにきて金市況の上昇が一段と顕著となっていることが挙げられる。金価格は国際指標となっているNY先物がアジア時間3日にフシ目の3600ドル台に乗せ過去最高値を更新した。英国やフランスの財政悪化懸念に加え、米国でもトランプ米政権下でインフレ圧力が意識されるなか、リスク回避の投資マネーが金に向かう傾向が強まっている。金関連銘柄ではこのほか、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>、SPDRゴールド・シェア<1326>、NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>などのETFも人気となっている。

■イトーキ <7972>  2,387円  +69 円 (+3.0%)  11:30現在

 イトーキ<7972>が4日ぶりに反発している。この日、研究施設領域を主力事業とし半導体製造装置事業も展開する子会社ダルトンが、アスカテクノロジー(東京都瑞穂町)から半導体製造装置事業を譲受したと発表しており、好材料視されている。ダルトンが100%子会社ADテクノロジーズを設立し、アスカテクノロジーの半導体製造装置に関する設計・製造・販売・保守事業を継承する。アスカテクノロジーの技術力とダルトンの経営資源を融合させることで技術力・供給能力の強化を図るほか、親会社であるイトーキの設備機器事業部門との連携により、保守・メンテナンス領域や製造領域での対応力を強化し、長期的な事業成長を目指すとしている。

■アンドエスティHD <2685>  3,160円  +90 円 (+2.9%)  11:30現在

 アンドエスティHD<2685>が3日続伸している。2日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.4%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日多かったことで1.3ポイントのプラス影響があったと試算されることに加えて、気温の高い日が続いたことや、夏休みの外出需要もあり夏物商品の販売が好調だった。また、月後半では秋物商品の比率も上昇した。なお、全店売上高は同9.6%増だった。

■スギホールディングス <7649>  3,824円  +94 円 (+2.5%)  11:30現在

 スギホールディングス<7649>は堅調。2日取引終了後、子会社を通じて、バンコクを中心に薬局事業やクリニック事業等を展開するBLEZ ASIAとタイに合弁会社を設立したと発表した。同国内における事業の推進や拡大を図るとともに、ミャンマーやラオスなど、周辺のアセアン加盟国への事業拡大にも挑戦していくという。

■平田機工 <6258>  1,828円  +36 円 (+2.0%)  11:30現在

 平田機工<6258>が全体地合い悪のなか物色人気を集め、逆行高で切り返す展開となっている。自動車や半導体業界向けを主力とする生産設備エンジニアリング会社で、足もとの業績は好調に推移している。そうしたなか、2日取引終了後に車載用電子部品の組み立て設備を受注したことを発表した。受注金額は60億円以上としている。今期および来期以降の業績に寄与する見込みで、これを手掛かり材料に投資資金が流入している。株価は8月中旬以降、一貫して下値を探る動きとなっていたが、時価は7月末の年初来高値2173円から16%程度の調整を入れており、値ごろ感からの押し目買いを誘導している。

■ファーストリテイリング <9983>  46,960円  +520 円 (+1.1%)  11:30現在

 ファーストリテイリング<9983>が続伸している。2日の取引終了後に発表した8月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比5.3%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。気温が高く推移したことで、夏物商品の販売が好調だったことに加え、トレンドを捉えた通年商品の販売も好調だった。また、前年に比べて休日が1日多い曜日回りの影響もあった。内訳では、客単価が同0.2%減となったものの、客数が同5.5%増となり牽引した。

■塩野義製薬 <4507>  2,585.5円  +26.5 円 (+1.0%)  11:30現在

 塩野義製薬<4507>が堅調推移。同社は3日、新型コロナウイルス感染症治療薬のエンシトレルビル フマル酸(日本での製品名はゾコーバ)に関し、米食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請を行い、受理されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。グローバル第3相曝露後発症予防試験の良好な結果に基づいて申請を行った。FDAの審査終了目標日は2026年6月16日。承認されれば、新型コロナウイルス感染症の予防として使用可能な世界初の経口抗ウイルス薬となると期待されるという。

■ニトリホールディングス <9843>  13,620円  +80 円 (+0.6%)  11:30現在

 ニトリホールディングス<9843>がしっかり。2日の取引終了後に発表した8月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比0.5%増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日多かった影響が3.3ポイントほどあったことに加えて、8日から「ニトリ夏の感謝祭」を実施した効果もあって、特に単価の高い家具や家電が好調に推移した。なお、全店売上高は同1.6%増だった。

■良品計画 <7453>  3,021円  -94 円 (-3.0%)  11:30現在

 良品計画<7453>は続落している。2日の取引終了後に発表した8月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比6.1%増と19カ月連続で前年実績を上回ったものの、7月の11.3%増から伸び率が鈍化したことが嫌気されている。前年よりも土日祝日が1日多かったことで2ポイントのプラス影響があったことに加えて、前年に夏物の在庫不足で苦戦した衣服・雑貨が順調に推移。また、食品も好調に推移し、前月に引き続きすべての商品部門で前年をクリアした。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同15.7%増だった。

■日本オーエー研究所 <5241>  1,480円  +300 円 (+25.4%) ストップ高   11:30現在

 日本オーエー研究所<5241>が大幅続伸している。2日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信の株式保有割合が5.25%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月26日となっている。

■旭コンクリート工業 <5268>  1,017円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

 大盛工業<1844>の上値追い鮮烈、3連騰で一時18%近い上昇で1190円まで駆け上がり、約21年ぶりの高値圏に突入した。東京を中心に下水道工事などを主力とする土木会社で、老朽化する下水道の予防保全や点検・補修が国策として進められるなか、その関連有力株として大相場に発展している。国土交通省は2026年度の概算要求で上下水道やトンネル、空港などの老朽化対策で前年度比3割増となる1兆783億円を計上している。足もと東京株式市場ではハイテクセクターから内需系バリュー株シフトの流れが形成されており、下水道インフラをはじめとした国土強靱化のテーマが改めて意識されている。きょうはシンボルストックの一角を担う日本ヒューム<5262>が大幅続伸しているほか、旭コンクリート工業<5268>やイトーヨーギョー<5287>がストップ高、更に日本鋳鉄管<5612>や水道機工<6403>なども関連有力株として人気が集中している。

■イトーヨーギョー <5287>  1,139円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

 イトーヨーギョー<5287>が商いを膨らませマドを開けて急騰。日経平均は下値模索の動きとなっているが、半導体セクターなどハイテク株が売られる一方で、内需系銘柄への資金シフトが顕著となっている。特に国策として予算枠が広げられている下水道インフラ分野に関連する銘柄が総じて強い。同社株はその中でも急騰習性があり、投資マネーのターゲットとして存在感を高め大相場を形成している。マンホールなどのコンクリート2次製品を手掛けるが、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品で実績が高い。業績は営業86%増益を達成した25年3月期に続き、26年3月期も2ケタ近い成長を見込んでいる。株価は21年8月以来約4年ぶりの高値圏をまい進する展開となっているが、PBRは依然として1倍を下回っており割高感に乏しい。 ●ストップ高銘柄

 テクノマセマティカル <3787>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在

 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄

 ジェリビンズ <3070>  134円  -50 円 (-27.2%) ストップ安   11:30現在

 i以上、1銘柄 株探ニュース

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