話題株ピックアップ【夕刊】(3):NEC、ソフトバンクG、ファストリ
NEC <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984> 18,375円 +120 円 (+0.7%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が後場後半に持ち直した。日本経済新聞電子版が19日、「ソフトバンクグループ(SBG)傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が、約20%に相当する社員をレイオフ(一時解雇)する方針であることが19日、わかった」と報じた。報道に関してはロイター通信が18日に報じていたが、ファンドの収益性に対して前向きな動きと受け止めた買いが改めて入ったようだ。ソフトバンクG株はこの日、日銀が保有するETF(上場投資信託)の売却を決めたことを受け、日経平均株価へのウエートの高い銘柄として売りが膨らみ、前日比で2%安となる場面があった。■コーセル <6905> 1,198円 -77 円 (-6.0%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
コーセル<6905>が後場一段安。同社は19日、26年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比39.6%減の50億7500万円、営業損益は3億8900万円の赤字(前年同期は5億7800万円の黒字)、最終損益は6800万円の赤字(同2億9300万円の黒字)となった。赤字転落を嫌気した売りが出たようだ。国内では顧客の多くが在庫過多の影響で発注調整を継続し、売り上げが落ち込んだ。米国や欧州でも需要の調整局面が続き、収益悪化につながった。■ファーストリテイリング <9983> 45,720円 -2,150 円 (-4.5%) 本日終値 東証プライム 下落率8位
ファーストリテイリング<9983>が後場に急落。ソフトバンクグループ<9984>も一時下げに転じた。日銀は18日から19日まで開いた金融政策決定会合で、保有するETF(上場投資信託)とREIT(不動産投資信託)を市場で売却することを決めた。日銀は2010年から24年にかけて、株価指数連動型ETFの買い入れを実施していた。日経平均連動型のETFを売却した場合に、日経平均へのウエートの高いファストリやソフトバンクGの株式需給面に悪影響をもたらすとの見方から売られている。日銀はETFについては年間3300億円程度のペースで、REITについては年間50億円程度のペースで売却を行う方針。市場全体の売買代金に占める売却割合はともに0.05%程度という。■テノ.ホールディングス <7037> 657円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
テノ.ホールディングス<7037>はストップ高。18日取引終了後、25年12月期の配当予想を9円から10円(前期9円)に増額修正すると発表した。あわせて株主優待制度を導入すると発表した。毎年6月末・12月末を基準日として、600株以上を半年以上継続して保有する株主が対象。優待内容は1万5000円分のデジタルギフト。来年6月から始める。これらが好感され買いを呼び込んだ。■ランドビジネス <8944> 251円 +34 円 (+15.7%) 本日終値
ランドビジネス<8944>は急騰し年初来高値を更新した。同社は18日の取引終了後、自社株343万4685株(消却前発行済み株数の12.83%)を9月26日付で消却すると発表しており、市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方が買いを引き寄せた。消却後の発行済み株数は2334万6115株となる。■ビートレンド <4020> 745円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
ビートレンド<4020>はストップ高。同社は18日の取引終了後、25年12月末日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、好感した買いが優勢になった。毎年12月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、Amazonギフトカードなどと交換できるデジタルギフトを保有株数100株以上1000株未満の株主には3000円分、保有株数1000株以上の株主には1万5000円分贈呈する。同時に、25年12月期の単独業績予想について、売上高を12億4900万円から11億5900万円(前期比0.3%増)へ、営業損益を4800万円の赤字から1億300万円の赤字(前期8000万円の黒字)へ、最終損益を5000万円の赤字から1億700万円の赤字(同6000万円の黒字)へ下方修正した。予定していた案件の納品計上までの遅れが発生したことや大規模なカスタマイズ開発が減少することが要因。また、中期経営計画の目標達成に向けて広告宣伝費やパートナー向け販売促進費の確保が必要となったことも損益を悪化させる。■ジェネレーションパス <3195> 494円 +60 円 (+13.8%) 一時ストップ高 本日終値
ジェネレーションパス<3195>が後場終盤に急伸した。同社は19日午後3時、グループ会社が新たに「グラフェン量子ドット×アクリレートの複合繊維粒綿」に関する特許を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。グラフェン量子ドット(GQD)を用いた植物由来抗菌技術と高保湿アクリレート繊維を組み合わせ、薬剤フリーで抗菌、防ダニ、消臭などの機能を実現。一般的なポリエステル粒綿と比べて大幅な性能向上が確認されているという。今回の特許はGQDの加工容易性や環境調和性、多機能性を基盤とした複数成分繊維による開発第2弾として、高機能粒綿の製造方法を確立したものだとしている。■システムソフト <7527> 67円 +8 円 (+13.6%) 本日終値
システムソフト<7527>は商い伴い急動意。18日取引終了後、民事再生手続き中のAI開発企業オルツ(東京都港区)の傘下でSES・DXコンサルティング事業などを営む「わさび」「Green&Digital Partners」の2社を子会社化すると発表した。取得価額は2社合計で2億3500万円。株式譲渡実行日は10月1日の予定。これが材料視されている。■クロスキャット <2307> 1,206円 +66 円 (+5.8%) 本日終値
クロスキャット<2307>が続急伸。同社は18日の取引終了後、9月中間期の連結業績予想について、売上高を81億円から82億円(前年同期比2.0%増)へ、営業利益を7億6000万円から8億7000万円(同0.6%増)へ、純利益を5億円から6億5000万円(同11.5%増)へ上方修正。減益予想から一転して増益予想となり、業況を評価する買いが集まった。コア事業である金融向けの案件が好調に推移したことに加えて、開発の生産性が向上したことで、売上原価率が改善していることが業績を押し上げる。また、保有する投資有価証券の一部を売却したことによる投資有価証券売却益が発生したことも最終利益を引き上げる要因になった。 ●ストップ高銘柄野村台湾テク <412A> 2,580円 +500 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値
IGS <4265> 671円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース