話題株ピックアップ【昼刊】:楽天銀、クレハ、ティラド
■クレハ <4023> 3,165円 +433 円 (+15.9%) 一時ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
クレハ<4023>が一時ストップ高。12日の取引終了後に発表した26年3月期の連結業績予想で、売上高1650億円(前期比1.8%増)、営業利益140億円(同48.5%増)、純利益100億円(同28.2%増)を見込むことが好感されている。米国のESS(電力貯蔵システム)向けの採用により、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)樹脂の売り上げ増を見込むほか、シェールオイル・ガスの低温鉱区向けの拡販などによりPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品の回復を見込み、これらの利益が改善することが業績を押し上げる。なお、配当はDOE(連結株主資本配当率)5%を目安として実施するとしているが、配当額は未定となっている。なお、25年3月期決算は、売上高1620億1500万円(前の期比9.0%減)、営業利益94億2800万円(同26.3%減)、純利益78億円(同19.9%減)だった。同時に、上限を560万株(発行済み株数の11.26%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月13日から来年3月31日までで、株主還元策の強化と資本効率の向上を図るのが目的。また、25年6月30日に自社株549万1000株を消却するとあわせて発表した。■ティラド <7236> 4,555円 +605 円 (+15.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
ティラド<7236>は急伸。12日取引終了後、26年3月期の見通しを発表。配当について前期分を180円から240円に引き上げた上で、今期も据え置きの240円とする方針を示した。あわせて、取得上限50万株(自己株式を除く発行済み株数の7.86%)、または20億円とする自社株買いの実施を発表。期間は5月13日~来年5月12日。積極的な株主還元姿勢を評価した買いが集まっている。同時に発表した25年3月期連結決算は売上高が前の期比0.3%増の1592億3500万円、営業利益が同68.1%増の73億1600万円だった。続く26年3月期の売上高は前期比12.1%減の1400億円、営業利益は同50.8%減の36億円の見通し。自動車業界の主要市場である米国市場の先行きが見通しづらいなか、さまざまなシミュレーションを実施し、為替影響なども織り込んだ。■東京エネシス <1945> 1,235円 +86 円 (+7.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
12日に決算を発表。「今期経常は23%増益、5円増配へ」が好感された。東京エネシス <1945> [東証P] が5月12日大引け後(16:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比35.9%減の33.4億円に落ち込んだが、26年3月期は前期比22.7%増の41億円にV字回復する見通しとなった。
⇒⇒東京エネシスの詳しい業績推移表を見る■東芝テック <6588> 2,975円 +199 円 (+7.2%) 11:30現在
東芝テック<6588>が大幅高で4日続伸している。12日の取引終了後に発表した25年3月期連結決算が、売上高5770億2300万円(前の期比5.3%増)、営業利益202億5100万円(同27.7%増)、純利益299億3700万円(前の期67億700万円の赤字)となり、従来予想の営業利益180億円を上回って着地したことが好感されている。リテールソリューション事業で米州を中心に海外市場向けPOSシステムが伸長したことに加えて、国内・海外市場向け複合機や海外市場向けオートIDシステムなどワークプレイスソリューション事業が需給バランス調整による落ち込みから第4四半期は回復に向かったことが寄与した。なお、26年3月期業績予想は合理的な算定が困難であるとして非開示としている。■安川電機 <6506> 3,455円 +229 円 (+7.1%) 11:30現在
安川電機<6506>が一時10%を超す上昇となった。12日の取引終了後、米国と中国の貿易協議の結果が明らかとなった。米国と中国の双方が追加関税について115%引き下げることで合意し、引き下げた関税の一部については90日間、適用を停止して協議を進める。これを受け、13日の東京市場では中国景気の影響を受けやすいFA(ファクトリーオートメーション)やロボット関連株を買い戻す動きが広がった。ファナック<6954>やSMC<6273>、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅高となっている。■住友金属鉱山 <5713> 3,274円 +88 円 (+2.8%) 11:30現在
住友金属鉱山<5713>が5日続伸している。12日の取引終了後、上限を830万株(発行済み株数の3.02%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は5月13日から9月22日までで、株主還元の充実及び資本効率の向上を目的としているという。同時に、28年3月期に税引き前利益1400億円(25年3月期313億8300万円)を目指す中期経営計画を発表した。ケブラダ・ブランカ銅鉱山(チリ)とコテ金鉱山(カナダ)の戦力化や、製錬事業の競争力強化、電池材料事業の構造改革推進、機能性材料事業の成長などにより目標達成を目指す方針で、今後3年間で4370億円の設備投資・投融資を計画している。■ソラコム <147A> 866円 +22 円 (+2.6%) 11:30現在
ソラコム<147A>が4日続伸している。12日の取引終了後、丸紅<8002>とのIoT領域における戦略的協業の一環として、丸紅I-DIGIOホールディングスと合弁会社設立に向けた契約をしたと発表しており、好材料視されている。丸紅I-DIGIOホールディングスが、傘下の丸紅ネットワークソリューションズのMVNO(仮想移動体通信事業者)事業を分社化し、ソラコムが51%を出資する形でソラコムのグループ会社とする。新会社では、ソラコムのソフトウェアやクラウドの技術を生かしてMVNO事業のインフラ設備やサービスを進化させるとしており、まず回線管理コンソールの刷新を通じて、ユーザーの操作性向上を図る。また、次世代SIMであるiSIMなどの最新のSIMテクノロジーへの対応などにも取り組むとしている。■ディスコ <6146> 33,500円 +590 円 (+1.8%) 11:30現在
ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体主力株に投資資金の攻勢が加速している。ディスコ、アドテストともに高性能半導体向けを軸とした後工程の半導体製造装置を手掛け、AI用半導体関連の象徴株として投資家の注目度が高い。前日の米国株市場ではハイテク株を中心にリスクオンの流れが加速したが、特にAI用半導体大手のエヌビディア<NVDA>が5.4%高に買われるなど戻り足を鮮明とし、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は7%超の急騰をみせた。米中間の関税協議では両国いずれも関税率を90日間115%引き下げることで合意しており、米中貿易摩擦の緩和が期待されている。半導体セクターはその恩恵を受けるとの見方が投資家心理を強気に傾けている。■ソフトバンクグループ <9984> 7,640円 +133 円 (+1.8%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸で一時327円高の7834円まで買われた。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>をはじめAI周辺株への買い戻しが加速している。米国での巨額のAIインフラ投資計画では、ソフトバンクGが主導的な役割を担っており、直近の米株市場におけるAI関連株への投資マネー回帰の動きが同社に追い風となっている。前日は米株市場で同社傘下の半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングス<ARM>が7.8%高と急伸をみせており、これも株価の刺激材料となっているもようだ。■大崎電気工業 <6644> 900円 +12 円 (+1.4%) 11:30現在
大崎電気工業<6644>が大幅続伸している。12日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高980億円(前期比0.9%増)、営業利益58億円(同1.7%増)、純利益36億円(同2.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比13円増の35円としたことが好感されている。減価償却費や販売管理費の増加により上期は苦戦が予想されるものの、第2世代スマートメーターの導入が期後半から徐々に始まることで下期は回復を見込む。なお、25年3月期決算は、売上高971億200万円(前年同期比2.1%増)、営業利益57億100万円(同3.0%減)、純利益35億400万円(同45.6%増)だった。■メック <4971> 2,602円 +1 円 (+0.0%) 11:30現在
メック<4971>は堅調な動き。12日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算で、売上高44億2300万円(前年同期比1.6%増)、営業利益10億9300万円(同3.8%増)と増収増益となったことが好感されている。パッケージ基板向けに高いシェアを有する超粗化系密着向上剤「CZシリーズ」が生成AI関連やパソコン、スマートフォンなど向けに堅調に推移したほか、多層基板向け密着向上剤「V-Bondシリーズ」も伸長し、機械売り上げの減少や人件費を中心とする販管費の増加を吸収し営業増益を確保した。なお、海外子会社からの配当金増加に伴い法人税等が増加し、純利益は4億7600万円(同38.9%減)と減益だった。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高200億円(前期比9.7%増)、営業利益50億円(同9.6%増)、純利益36億円(同57.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を50万株(発行済み株数の2.65%)、または15億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月13日から7月31日までで、取得した全自社株は8月29日付で消却するとしている。■高周波熱錬 <5976> 1,091円 +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
高周波熱錬<5976>はストップ高カイ気配。12日取引終了後に配当政策の変更を発表。自己資本配当率(DOE)を3.0%以上から4.0%以上にする。これに伴い、26年3月期の配当予想を前期比16円増の67円と前期に続き増配する方針を示した。同時に取得上限270万株(自己株式を除く発行済み株数の7.87%)、または20億円とする自社株買いの実施を発表。期間は5月13日~来年3月31日。積極的な株主還元姿勢を評価した買いが膨らんでいる。あわせて発表した25年3月期決算は売上高が前の期比0.5%増の575億100万円、営業利益が同0.9%減の16億1700万円だった。続く26年3月期の売上高は前期比0.9%増の580億円、営業利益は同1.1%減の16億円の見通し。■日新 <9066> 7,350円 +1,000 円 (+15.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
日新<9066>がカイ気配。12日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、米投資ファンドのベインキャピタルが株式取得を目的に設立した企業がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。非公開化を目的とする。買付価格は1株8100円で、日新の株価はこれにサヤ寄せをする動きとなっている。買付予定数の下限は889万6100株で上限は設定しない。買付期間は13日から7月8日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、日新は上場廃止となる見通し。日新はTOBに賛同の意見を表明した。東京証券取引所は12日、日新を監理銘柄(確認中)に指定した。■ミラースHD <8897> 432円 -83 円 (-16.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
MIRARTHホールディングス<8897>は急落。12日取引終了後に25年3月期連結決算を発表し、売上高は前の期比6.1%増の1965億2300万円、営業利益は同7.1%減の143億6400万円だった。従来予想(売上高2057億円、営業利益170億円)から大きく下振れして着地しており、これが売り材料視されている。続く26年3月期の売上高は前期比10.1%増の2164億円、営業利益は同7.9%増の155億円と予想。コア事業の新築分譲マンションで、首都圏をはじめ地方の中心市街地における供給を積極的に推進するという。配当予想は前期比9円減の21円とした。■アスタリスク <6522> 512円 +80 円 (+18.5%) ストップ高 11:30現在
アスタリスク<6522>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の512円に買われた。同社は12日、米ラスベガスで開催されたRFID専門展示会の出展内容について発表。これを材料視した買いが集まったようだ。バッテリーレスのスマートフォン装着型スリムタイプのRFIDリーダーを出展し、自動車業界や物流業界から複数の打診が届いているという。また帝人<3401>子会社の帝人フロンティアとの協業で販売を開始した、手に取った商品だけ読み取り、周囲の商品を誤読しないという特長を持つウエアラブル型RFIDリーダーライターは、米国市場での共同展開が始まっており、医療・製造・物流分野での導入が見込まれているとしている。 ●ストップ高銘柄いつも <7694> 720円 +100 円 (+16.1%) ストップ高 11:30現在
イマジカG <6879> 756円 +100 円 (+15.2%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース