グーグル、トランプ氏に約36億円支払い-議会襲撃アカウント停止訴訟

Peter Blumberg、Zoe Tillman

  • トランプ氏はYouTubeアカウント停止は違法な検閲だと主張していた
  • 大統領選勝利後テック・メディア企業との間で相次ぎ有利な和解成立

 米アルファベット傘下グーグルは、トランプ米大統領が提起した訴訟を巡り、2450万ドル(約36億4000万円)を支払い和解することに合意した。裁判所文書で29日に明らかになった。

   トランプ氏は、米連邦議会議事堂に自身の支持者らが乱入した2021年1月6日の襲撃事件後にYouTubeのアカウントを停止されたのは違法な検閲だと主張していた。

  文書によれば、2200万ドルはホワイトハウスに新たなボールルーム(舞踏室)を建設するのに充てられる。ボールルーム建設はトランプ氏が重視しているプロジェクト。残りは、訴訟に加わった他の原告数人に支払われる。

  トランプ氏は昨年11月に大統領選に勝利して以降、大手テクノロジー・メディア企業との間で、自身にとって相次ぎ有利な和解を成立させている。同氏はこうした企業に対し、自らを不当に扱ったと非難してきた。

  トランプ氏の代理人を務めたジョン・コール弁護士は「大統領は解決して満足しており、私もうれしい」とコメントした。

  グーグルはコメントを控えた。

原題:Google to Pay $24.5 Million to End Trump Jan. 6 Ban Lawsuit (1)(抜粋)

— 取材協力 Alexandra S. Levine

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