レクサス、「LSコンセプト」世界初公開 「6輪になるなんて想像もしていなかったのでは?」

プレスカンファレンスを行なうサイモン・ハンフリーズ氏とLSコンセプト

 ジャパンモビリティショー2025(プレスデー:10月29日~30日/一般公開日:10月31日~11月9日)が東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。レクサスはトヨタグループとしてトヨタ、ダイハツ、センチュリーとともにブースを出展している。

 プレスカンファレンスにはトヨタ自動車 Chief Branding Officer サイモン・ハンフリーズ(Simon Humphries)氏が登壇。新たにセンチュリーが新ブランドとなったことを受け「レクサスは“ラグジュアリーの中心”で、さらに自由に進化できるようになります」と前置き。「レクサスの想いは“DISCOVER”。誰の真似もせず、自信にあふれること。冒険的で、革新的であること」であるとし、「すべてはお客さまの新しいラグジュアリーライフスタイルの発見につながるように」と述べた。

サイモン・ハンフリーズ氏

 続けて“カーブランド”はフラグシップから始まり、レクサスの場合はそれが1989年にデビューした「LS」であると振り返った。ただ、月日が流れるとともに人々はこれまでとは異なる体験を求め、ラグジュアリーマーケットはエグゼクティブセダンからSUVに移りつつあると述べた。

 そこで、「今、私たちはフラグシップを再定義します。Luxury Sedanでも、Luxury SUVでもなく、Luxury Spaceとして!」と述べ、「LS CONCEPT(LSコンセプト)」をアンベール。「クルマでさえも“4輪”に留まらず、6輪になるなんて想像もしていなかったのではないでしょうか? そのドアを開けた瞬間、“わが家”のように自分だけのプライベートな空間、真のサンクチュアリへ誘います。6輪によるパッケージの革新。広い室内スペース、スムーズな乗り降り、あなただけの空間。スペース、それは自由であり、特別な空間。この2つはまさに代えがたい価値そのものです。目まぐるしく変化しているこの時代に、これ以上のラグジュアリーはあるでしょうか? より多くのお客さまが新しいカタチや価値観を求めています」と新たなるフラグシップを紹介。

 さらに「LSコンセプトではあらゆる最高の体験を楽しみたいという想いに応えます。このクルマは二律双生の発見を狙い、ドライバーは走る楽しさを、同乗者は後席でくつろぐ喜びを発見できる、そんなクルマです。相反するものの調和こそが、レクサスの真骨頂なのです」とコメントした。

アンベールされたLSコンセプト

 その一方で「レクサスは創業以来、プロダクトとライフスタイル体験を融合させてきたブランドです。36年の間で、あらゆることに挑戦できることを示しながらも、唯一無二のレクサスであり続けてきました」と多様性に支えられてきたブランドであることを示唆。LSコンセプトのエッセンスを自動運転モビリティに採り入れた「LS MICRO CONCEPT(LSマイクロコンセプト)」を、続けて空のモビリティ「JOBY(ジョビィ)」、海のモビリティ「CATAMARAN CONCEPT(カタマラン コンセプト)」を紹介。

「ラグジュアリーとは常にリードし続けること。そして、それは革新の連続でもあります。お客さま一人ひとりが1つのブランドだとレクサスは考えています。私たちはこれからもお客さまとともに歩み、お客さまが新しい視点で世界を見つめることを目指します。無限の可能性を拡げながらも、いつでも自宅にいるような、そんな発見へと」と締めくくった。

 新たなテーマとしてLuxury Spaceを掲げ、広く快適な移動空間を実現する真のショーファーカー。長いホイールベースと低床を両立させるためにフロント2輪、リア4輪と独特なスタイルを採用する。

LSコンセプト

 LSコンセプトがコンフォートならこちらはスポーツ。ドライバーズカーとして走りを楽しむためのモデルに仕上げられている。

LSクーペコンセプト

 LSと同じエッセンスで仕上げられたパーソナルモビリティ。都市間はLSコンセプトで快適に移動し、都市内の細街路は小回りが利くこちらで移動するイメージ。自動運転を想定している。

LSマイクロコンセプト

 ソーラーパネルを内蔵したハードセイルを備えた双胴船(カタマラン)。クルマからフィードバックされた自動運転技術をもとに、船員を必要とせず1人でも長距離の移動を可能している。

カタマランコンセプト

 スポーツカーらしいマッシブなフォルムを持つコンセプトモデル。カリフォルニア州ぺブルビーチで開催された「モントレー・カー・ウィーク2025」で外観が公開されていたモデルだが、今回は室内がお披露目された。

レクサススポーツコンセプト

 トヨタの自動車生産及び技術開発の知見と、Joby AviationのeVTOL開発のノウハウによる電動垂直離着陸機(eVTOL)。この空のモビリティは2026年までにドバイにおいて空飛ぶタクシーとして運用開始が予定されている。

JOBY

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