「睡眠だけは犠牲にしないように」子どもの睡眠不足が深刻 ゲームやスマホに習い事… さらに大人の生活習慣の影響も
先日、「大半の子どもが睡眠不足…」というデータが発表されました。子どもの睡眠に何が起きているのでしょうか。どんな影響があるのでしょうか。 【写真を見る】「睡眠だけは犠牲にしないように」子どもの睡眠不足が深刻 ゲームやスマホに習い事… さらに大人の生活習慣の影響も 厚生労働省が推奨する睡眠時間は以下のようになっています。 ・1歳と2歳は11〜14時間 ・3歳〜5歳は10〜13時間 ・小学生は9〜12時間 ・中学生と高校生は8〜10時間 大塩綾子キャスター 「私が高校時代のときは睡眠時間5、6時間ほどで国の推奨時間を満たしていませんでしたが、みなさんの家庭ではどうでしょうか?」 まず、高校生に睡眠時間を聞きました。 高校3年生 「8時間ぐらいです。その日によるんですけど、だいたい夜10時から11時に寝て、朝は7時に起きる感じです。だいぶ寝ています」 中・高校生の国の推奨時間「8時間から10時間」を満たしている高校生がいる一方で、テスト終わりの中学生に聞くと「だいたい6時間ですね」と話しました。睡眠時間を削っている理由を聞いてみると… 中学3年生 「夜9時まで習い事やって、そこから家に帰って、だいたい夜10時から30分くらい(課題を)やっています。そこからご飯食べて、風呂に入って(就寝が)11時に」 また話を聞いた別の中学2年生2人の睡眠時間は6、7時間ということで、理由を聞くと、2人とも「塾」と答えました。 Q 塾は何時まで? 「(夜)8時とか9時とか」 ただ塾で帰りが遅くなる中で、スマホは触るのか聞いてみると… 「寝る前に、普通に触っています。触っていて眠くなったら寝ます」 「授業中とかめっちゃ眠くなります」 「子ども睡眠健診プロジェクト」の調査によりますと、小学6年生で推奨されている『9時間から12時間の睡眠』を取れている児童はわずか5%で、『8時間から10時間の睡眠』が取れている中学3年生は12%、高校3年生は5%でした。ほぼ全年代でこうした傾向です。 子どもの心の発達や健康を中心に診療する長岡赤十字病院の田中篤医師は、子どもの睡眠不足の背景について「やっぱりスマホ、あるいはタブレット、携帯ゲーム機などの影響で、子どもの睡眠時間がかなり短くなってきているのは間違いないんじゃないかな」と指摘します。