ジャンプ台の雪が…衝撃的な「スノボ事故の瞬間」映像を公開した男性、下半身不随になったその後を報告(海外)(ニューズウィーク日本版)

スキー場での事故により下半身不随となったスノーボーダーが、医師から「二度と歩けない」との宣告を受けながらも、自らの力と可能性を信じてリハビリを続ける生活について語ってくれた。彼はジャンプ台で起きた恐ろしい「事故の瞬間」の映像とともに、現在の様子を撮影した映像をSNSに投稿し、決して諦めない姿を世間に示している。 【動画】ジャンプ台の雪が...衝撃的な「スノボ事故の瞬間」映像を公開した男性、下半身不随になったその後を報告 2025年4月5日、ドイツ出身のアダム・ファルクは父、妹、そしてガールフレンドと一緒にスキー場を訪れていた。最初は小さめのジャンプ台でトリックを楽しんでいた21歳のファルクだが、久々に大きなジャンプ台に挑戦することにしたのだった。 スピードチェックを終えた後は「ジャンプに全力で集中していた」と、ファルクは本誌に語った。しかし彼の予想に反し、ジャンプ台の前の雪は思っていた以上に堅く凍っており、想定よりも高く速く飛び出してしまった。 このジャンプが、ファルクの人生を一変させた。彼は首から地面に激突し、その場で全身が動かなくなってしまったのだ。 「右足、第6および第7頸椎、さらに肋骨も折れた」「肺挫傷も負い、2週間半にわたって人工的な昏睡状態に置かれた。事故直後はまったく体が動かなかった」と彼は語る。 ■下半身に麻痺が残り、二度と歩けない可能性がある 「プロテクターは着けていなかった。正直に言うと、着けること自体についてあまりちゃんと考えたこともなかった。けれど、スキー場では小さな転倒でも大きな事故につながる。今では、ちゃんとプロテクターを着けるべきだと思っている」 大腿部の骨折の治療のために手術を受け、背骨を金属プレートで固定されたファルクだが、手術後に目を覚ますと医師から厳しい現実を告げられる。下半身に麻痺が残り、二度と歩けない可能性があるということだった。 「最初は泣いたし、本当に怖かった。でも医師が部屋を出た後、両親はすぐに『医師の言うことは気にするな。自分には何でもできると信じろ』と言ってくれた。それ以降、諦めることなく前に進み続けている。今も、以前の生活に戻るために全力を尽くしている」 事故後の2カ月半を病院で過ごした後、リハビリ施設に移り、さらに3カ月間を過ごした。少しずつではあったが、ファルクは諦めずに大変なリハビリを懸命にこなしてきた。 「最初は進歩が遅くて、ほとんど目に見えないような変化しかなかった」と、ファルクは言う。「最初に体を動かせたのがいつだったか具体的には覚えていないが、思ったより早かったと思う。少しずつ改善していくのが分かり、わずかな動きであっても継続すれば成果は積み上がっていくという確信が強まっていった」 ■動画を投稿することで人々に伝えたいこと ファルクは「再び歩くこと」を目指している。数カ月にわたるリハビリを経た今は、自宅では車椅子を使用しているものの外出時は松葉杖で移動できるまでに回復した。自身で想像していた以上の成果だ。 ファルクはこの経験と、自身の回復の過程を人々に知ってもらうため、Instagram(@adam.flk)での発信を始めた。動画を見た人が、希望を捨てずに頑張ろうと思ってくれることを彼は願っている。 「まだ回復途中ではあるけれど、医師が最初に言っていた限界をはるかに超えて動けるようになっている。自分が証明したいのは、たとえ困難に思えても前進することはできる、ということなんだ」と、ファルクは語った。 そんな彼の目標は、実は「再び歩くこと」だけではない。彼は、いつか再び雪山に戻ることも目標にしているという。

アリス・コリンズ

ニューズウィーク日本版
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