アングル:中国で婚姻数回復傾向続く、ドレス業界が期待

写真はドレス店で子どもに本を読み聞かせる店員。1月16日、江蘇省蘇州市で撮影。REUTERS/Nicoco Chan

[蘇州(中国) 23日 ロイター] - 中国最大級のウエディングドレス市場の一つである蘇州の「虎丘婚紗城」の業者たちは、国内の婚姻件数の増加傾向が今年も続くことを期待している。

2025年1―9月期の婚姻件数は増加し、それ以外の点は厳しい中国の人口動勢で明るい兆しを示している。19日発表された公式データによると、昨年の出生率は過去最低を記録し総人口は4年連続で減少した。

民政部が今月初め発表したデータによると、25年1―9月期の婚姻率は政策変更と文化的な好条件に支えられて前年同期比8.5%上昇した。このために25年通年の婚姻件数は10年以上ほぼ途切れずに続いてきた減少傾向に歯止めをかける可能性が高まっている。

1000─4000元(約2万3000─9万円)程度の価格帯のドレスを販売するルオイ・ブライダルの共同経営者のチェン・ジュエンさんは、24年は結婚にとって不吉な年とされていたため婚姻率が大幅に低下し、多くのカップルが結婚式を25年に延期したと語った。

広大な虎丘婚紗城はふんわりとした白のタフタやシルク、レースのドレスで埋め尽くされた800以上の店舗が並んでいる。

チェンさんや他の業者によると、25年5月に居住地でなく中国国内のどこでも婚姻できる全国的な政策変更が導入され、婚姻数の回復に寄与したという。

地方政府はこうした状況に対応して、「結婚観光客」を新たに呼び込もうと景勝地や音楽フェスティバル、さらには地下鉄の駅、ショッピングモール、公園で婚姻登録所を急いで設置した。

チェンさんは今年の干支である「午(うま)年」が成功の年とされる縁起の良い年であるため、市場拡大が続くと予想している。しかし、チェンさんは一段の変化をもたらす上で政府の追加奨励策が必要だと強調する。

「もしも政府が関連する奨励策をいくつか導入できれば非常に良いと思う。若者の(結婚に対する)考え方が変わってしまったからだ」と彼女は語った。

中国の若者の間で結婚や家族に対する関心が低下しているのは、育児や教育の高いコストが主な原因だと広く考えられている。一部の都市や地域は結婚を後押しするため新婚カップル向け現金クーポンを導入した。

虎丘婚紗城でオーダーメイドのドレスを販売するジュ・ジャオメイさん(31)は、人々が結婚に前向きになるかどうか、そしてウエディングドレスにいくら費用をかけるかは、結婚に関連した個別の政策よりも経済全体の状況に大きな影響を受けると語った。

「最も重要なのは経済が改善し誰もが将来に自信を持てるようになることだ。現在は雇用が不安定なので人々は財布のひもを締めている」とジュさんは話す。結婚の予算は、一般的に新型コロナ禍前と比べて半分になっているという。

ウエディングシューズを販売するチェン・ヨングイさん(48)にとって、婚姻件数が将来増えるという見通しは個人的な意味がある。

2人の息子が適齢期に近づいてチェンさんは、男児を好む文化のために男性の数が女性の数を大幅に上回っている中国で、息子たちが花嫁を見つけられるか「非常に不安だ」と話した。

中国は新郎の両親が結婚前に息子のマンションや車の購入代金、場合によっては結納金(持参金)の支払いを支援する習慣がある。チェンさんの見積もりで、息子一人につき「少なくとも100万元」の費用がかかるという。

「私たちにとってプレッシャーは計り知れないが最善を尽くしている」と彼女は語った。「ますます多くの人が結婚し、私たちの商売もどんどん良くなり、子どもたちがますます幸せな生活を送れるようになるよう願っている」

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Casey has reported on China's consumer culture from her base in Shanghai for more than a decade, covering what Chinese consumers are buying, and the broader social and economic trends driving those consumption trends. The Australian-born journalist has lived in China since 2007.

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