米エヌビディア、中国向け次期AI半導体は「ホッパー」以外=CEO

 5月17日、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO・写真)は、米政府が人工知能(AI)半導体「ホッパーH20」の対中輸出を制限したことを受け、中国市場への対応方法を検討しているが、ホッパーシリーズの別のバージョンを中国向けに充てることはないとの考えを示した。写真は16日、台北市内で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[台北 17日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は17日、米政府が人工知能(AI)半導体「ホッパーH20」の対中輸出を制限したことを受け、中国市場への対応方法を検討しているが、ホッパーシリーズの別のバージョンを中国向けに充てることはないとの考えを示した。

台湾の民間全民電視公司が投稿したライブ配信によると、ファン氏は中国向けのH20の後続の半導体について尋ねられ、「ホッパーではない。ホッパーを改良することはもうできないためだ」と述べた。

また、これまでのAI輸出規制は誤っており、米国の技術を世界的に最大化することに焦点を当てるべきだったと指摘した。

ファン氏は米国がH20の対中輸出を規制した直後に訪中している。

ロイターは今月、エヌビディアが今後2カ月以内に中国向けに性能を落としたダウングレード版のH20を発売する予定だと報じた。

トランプ大統領はバイデン前政権下で策定されたAI向け半導体の輸出規制を撤廃する方針を示している。

エヌビディアは1月26日終了の会計年度に中国の売上高が170億ドルと全体の13%を占めた。

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