ターゲット既存店売上高は減少、次期CEOは生え抜き-株価下落

Jaewon Kang、Charles Gorrivan

  • 市場は社外の人材を期待していた可能性、時間外で一時11%安
  • フィデルケ次期CEOは来年2月就任、「利益を成長軌道に復帰」

米ディスカウントチェーン、ターゲットが20日発表した同社第2四半期(8月2日終了)は、売上高と既存店売上高がいずれも前年同期比で減少した。ただ、ブルームバーグがまとめた市場予想平均ほどは落ち込まなかった。

  同社はまた、現在最高執行責任者(COO)を務めるベテラン幹部のマイケル・フィデルケ氏を次期最高経営責任者(CEO)に指名した。来年2月に就任する見通しだ。一方、2014年からCEOを務めてきたブライアン・コーネル氏は、執行会長の職務に専念する。

  2003年にターゲットでインターンとしてキャリアを始めたフィデルケ氏は、ウォルマートやアマゾン・ドットコムなど競合に市場シェアを奪われる中、業績低迷からの立て直しという喫緊の課題に直面する。

  フィデルケ氏は記者団との電話会見で、「急務として勢いを取り戻し、利益を成長軌道に復帰させる」と表明。「当社が良好な時も、そうでなかった時も見てきた。その経験が、現在の状況を率直に見極める基盤となっている」と語った。

  第2四半期は6つの製品カテゴリーでいずれも業績が改善したが、経営陣によれば、消費者は引き続き支出に慎重だ。ターゲットは通期見通しは据え置いた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジェニファー・バータシャス氏は、CEO交代によってターゲットの再建戦略が変わる可能性は「低い」とみており、「持続的」な改善傾向を示す必要があるとした。

  20日の時間外取引でターゲットの株価は一時11%下落を付けた。トップ交代にあたり、市場は社外からの人材起用を期待していたことが示唆された。

原題:Target Picks Insider as CEO to Lead Turnaround; Shares Drop (1)

(抜粋)

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