今季も強かった大谷翔平擁するドジャース、”2年連続世界一”の確率は……?【コラム】(ベースボールチャンネル)

 やはり今季もドジャースが強かった。ドジャースとパドレスの一騎打ちとなっていたナ・リーグ西地区がついに決着。マジック1としていたドジャースは、日本時間26日のダイヤモンドバックス戦を8-0で快勝し、地区4連覇を達成した。  この日のドジャースは、投打がしっかりとかみあった。打っては、大谷翔平の54号2ランを含む4本のアーチを描き、4回までに8得点の猛攻。5回以降は3安打に封じられたが、この日の先発投手には十分な援護だった。  投げては、先発した山本由伸が6回を無失点に抑える好投。今季最終登板で12勝目を飾るとともに、防御率を2.49へと良化させた。  また、ドジャースにとって大きな懸念事項となっているリリーフ陣も、この日は7回以降を1安打に抑え、雑音を封じ込めた。序盤からほぼ完璧な試合運びを見せたドジャースが、苦しみながらもパドレスを振り切った。  これで今季成績を90勝69敗としたドジャースだが、6チームが出場するナ・リーグのポストシーズンで第3シードが確定済み。現時点で第1シードはブルワーズが濃厚で、第2シードにフィリーズ。そしてワイルドカード3枠のうち、カブスとパドレスが2つの枠を抑えており、最後の1枠を巡り、メッツ、レッズ、そしてダイヤモンドバックスの3チーム可能性が残されている。  第3シードに落ち着いたドジャースは、第6シードのチームと戦うワイルドカードシリーズ(WCS)から登場するが、WCSが免除される上位2チームに比べると、日程的にもかなり厳しい戦いを強いられることになるだろう。

 メジャーリーグが現在の3地区制となったのは1994年。しかし、同年はストライキの影響でシーズン打ち切りとなった。3地区制が実質元年となった95年以降、両リーグのシード順別のリーグ優勝確率を調べると、以下の通りやはり第1シードのチームが最も高かった。 【シード順別のリーグ優勝確率、1995年以降】 第1シード 36.7%(22チーム) 第2シード 21.7%(13チーム) 第3シード 15.0%(9チーム) ワイルドカード 26.7%(16チーム)  第4シード以下はワイルドカードとしてひとまとめにしたため、リーグ制覇の確率は第2シードを上回る26.7%に上る。つまり、4回に1回以上の確率でワイルドカードチームがワールドシリーズに進出している計算だ。  これに続くのが第2シードで、21.7%。そして、最も低いのが15.0%の第3シードのチームだ。さらに第3シードチームとしてワールドシリーズを戦った9チームのうち、世界一に輝いたのは次の4チームだけだった。 ・2000年ヤンキース ・2006年カージナルス ・2012年ジャイアンツ ・2021年ブレーブス  世界一に輝く確率はたったの6.7%(4/60)。昨季はリーグ最高勝率をマークし、第1シードで臨んだドジャースだが、今季は第3シードとなり、あくまでも挑戦者の立場だ。目の前に大きく立ちはだかるこの山を乗り越え、2年連続の世界一は叶うか。今週末にレギュラーシーズンが終わると、すぐにその戦いが始まる。

ベースボールチャンネル編集部

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