お隣さんが「初期費用0円」で“太陽光発電システム”をレンタルしていると聞きビックリ! 電気代はいくら安くなるのでしょうか?「0円ソーラー」の注意点もあわせて解説

「0円ソーラー」とは、家庭に太陽光発電システムを設置する際、機器代や工事費などの初期費用がかからない仕組みのことです。 では、なぜ費用がゼロで済むのでしょうか。それは、太陽光パネルの持ち主は事業者であり、住人は「機器を借りているだけ」だからです。 利用者が支払うのは「使った分の電気代」や「設備のリース代」といった利用料のみであり、設置環境などの条件を満たしていれば、初期費用をかけることなく、太陽光発電システムを設置できます。

0円ソーラーには「電力販売型」と「リース型」の2種類のプランがあります。 「電力販売型」は、発電された電気を事業者が売り、利用者がそれを購入する形になります。使った分の電気代だけを支払うシンプルな導入方法です。 「リース型」は、太陽光発電システムを事業者から借り、利用者自身が発電した電気の持ち主となる形式です。そのため、自宅で消費して余った電気を電力会社に売ることができます。 電力販売型とリース型の簡単な特徴をまとめたものが図表1です。 図表1

環境省 「再エネ スタート」はじめてみませんか 再エネ活用 0円ソーラー より筆者作成

環境省が発表した資料によると、2023年度の全国の家庭における電気使用量は、年間で約4000キロワットアワーです。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価1キロワットアワーあたり31円をもとに年間の電気代を計算すると、以下のようになります。 【31円×4000キロワットアワー=12万4000円】 太陽光発電システムを導入した場合、電力販売型ではどれほど電気代を安くできるのかを解説します。 0円ソーラーを設置販売している業者では、太陽光発電の電気を1キロワットアワーあたり22~28円で利用可能です。電力会社から購入する場合、契約の小売電気事業者により実際は異なりますが、目安単価の1キロワットアワーあたり31円で考えると、通常の電気代支払いよりもお得になると分かります。 実際に電気代を試算します。 太陽光パネル1枚あたりの発電量はメーカーや商品によって異なりますが、1キロワットあたりの年間発電量はおよそ1000キロワットアワーです。 家庭用では、合計4キロワット分を設置するのが一般的であるため、1年間で約4000キロワットアワー発電できます。 これを基に電気代を試算すると、以下のようになります。 【太陽光発電を利用した分の電気代】 ・22円×4000キロワットアワー=8万8000円 ・28円×4000キロワットアワー=11万2000円 この計算であれば、1万2000円~3万6000円の節約になります。

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