クレタ島で燃え広がる山火事、住民や観光客避難 猛暑で消火活動難航 ギリシャ
クレタ島で消火活動に当たる消防士=3日/Costas Metaxakis/AFP/Getty Images
(CNN) 観光地としても人気のあるギリシャのクレタ島で山火事が発生し、3日現在も延焼を続けている。異常な猛暑の中で消火活動は難航し、住民や観光客が避難した。
山火事は現地時間の2日午後、同島南東部のイエラペトラ付近で発生。平年を3~5度上回る異常な猛暑と22メートルを超す強風にあおられて、次々に延焼した。消防によると、3日現在も消火活動は極めて困難な状況にある。
現場には消防士230人あまりと消防車46台、ヘリコプター10機が出動している。
火災は急速に燃え広がり、住宅やホテルなどの宿泊施設にも到達した。
当局は住民らに避難勧告を出し、公共放送ERTによるとこれまでに約1500人が避難した。
イエラペトラ市内に設置された避難所では2日、観光客や住民が一夜を明かした。
港町のイエラペトラ付近で燃え広がる山火事/InTime News/AP
山火事が猛威を振るう中、ホテルから避難する観光客/Nikos Chalkiadakis/EPA/Shutterstock
欧州で異常な猛暑が続く中、各地で山火事が多発している。
トルコでも西部のイズミル県やマニサ県、南部のハタイ県で山火事が発生して数万人が避難、住宅約200棟が損壊した。
フランスやスペインでも山火事で死者が出ている。