名古屋が今季J1最多5万2847人の国立デーゲームで快勝! J1デビュー19歳GKピサノは完封に貢献、清水は3連勝でストップ

[5.3 J1第14節 清水 0-3 名古屋 国立]

 J1リーグは3日に第14節を行った。清水エスパルス名古屋グランパスの対戦は、名古屋が3-0で勝利。今季J1最多入場者数となる5万2847人を記録した国立競技場のデーゲームで、名古屋が3試合ぶりの勝利を手にした。

 3連勝で5位まで順位を上げてきた清水は、前節から負傷したDF吉田豊に代えてDF山原怜音がスタメン復帰。また、本職ボランチのDF宇野禅斗が前節に続きCB起用となった。直近2連敗で19位に沈む名古屋はスタメン5人変更。DF佐藤瑶大、古巣対戦となるDF原輝綺、MF徳元悠平、MF内田宅哉、そしてJ1デビューの19歳GKピサノアレックス幸冬堀尾が名を連ねた。[両スタメン&布陣]

 序盤からボールを握ったのは名古屋。前半28分には後方からのロングボールを収めたMF和泉竜司が右足シュートを放つが、わずかにゴール枠内を捉えない。35分にはMFマテウス・カストロが左足シュート。角度のない弾道となったが、ゴール右隅のクロスバーを直撃する。徐々にゴールの予感を漂わせた。

 すると前半36分、名古屋が均衡を破る。右サイドのスローインからリスタートすると、パスを受けた内田が右サイドからクロス。ニアサイドに潜り込んだMF稲垣祥がヘディングで合わせ、GK沖悠哉の頭上を越えるようにゴールに決め切る。今季5点目で先制点を奪った。

 追いかける清水は前半44分に決定機。PA左の深い位置に入り込んだMFカピシャーバが折り返し、MF弓場将輝が合わせる。だが、佐藤のブロックに遭い、同点に追いつくことはできない。

 前半を1-0のリードで折り返した名古屋は、ハーフタイムに2枚替えを行う。徳元とFW永井謙佑を下げ、MF中山克広とFW山岸祐也を出場させた。

 名古屋は後半開始から攻勢を強める。後半3分、右サイドを突破した内田が右サイドからクロス。ゴール前のDF高橋祐治がクリアしたボールが宇野に当たってこぼれると、最後は和泉が押し込み、2-0と点差を広げた。

 さらに名古屋がダメを押す。内田が右サイドを駆け抜け、PA手前に折り返す。山岸が左横にパスを出すと、MF椎橋慧也がPA左から左足シュート。冷静にゴールに決め切り、3-0とした。

 3点差となった清水は交代カードを切る。後半10分に弓場を下げ、MF矢島慎也を投入した。名古屋は16分に2点目を決めた和泉に代え、MF森島司を出場させる。さらに清水は18分に3枚替え。カピシャーバ、FW北川航也、FW乾貴士を下げ、MF嶋本悠大、MF西原源樹、FWアフメド・アフメドフを入れた。27分にはともに交代カード。名古屋はマテウスからMF浅野雄也に代え、清水は山原から1か月ぶりの戦線復帰となるDF高木践が入った。

 終盤にかけて清水が攻勢を強めるが、名古屋はGKピサノと若き守護神を支える仲間たちの奮闘でピンチを切り抜ける。残り時間を無失点で終えた。  名古屋が3-0で3試合ぶりの白星を勝ち取った。今季リーグ戦最多3得点で、また6試合ぶりの完封勝利となった。一方、清水は3連勝が止まり、5試合ぶりの黒星となった。 (取材・文 石川祐介)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がポッドキャストで配信中

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