【中日】逆転負け 2連敗で借金9...2点差8回 橋本が佐藤輝に逆転3ラン被弾 直前の無死満塁も山本三振&石伊併殺打 祖父江が満塁で2本の痛打
■プロ野球 中日 2-6 阪神 (5日 バンテリンドーム) 中日は逆転負けで首位・阪神とのカード初戦を落とした。また2連敗で43勝52敗2分の借金9となった。試合は3回、2死一、三塁から2番・田中幹也(24)の2点適時二塁打で先制に成功。しかし8回表、11試合連続無失点中の3番手・橋本侑樹(27)が無死一、二塁から4番・佐藤輝明(26)に痛恨の28号3ランを浴び逆転。さらに9回には4番手・齋藤綱記(28)が1死満塁のピンチを招くと、5番手・祖父江大輔(37)が3番・森下翔太(24)、5番・大山悠輔(30)に適時打を許し4点差に広がった。先発・大野雄大(36)は4回まで毎回先頭打者を出しながらも要所を抑える粘投で6回無失点も、7勝目はお預け。 大野は6勝3敗、防御率2.72で今季14度目の先発。前回の7月29日・巨人戦(バンテリンドーム)は6回4安打5失点(自責5)も勝ち投手、自身4連勝中。阪神戦は今季2度目、前回4月30日(バンテリンドーム)は5回3安打3失点(自責3)で勝ち負けつかず。 初回は先頭の近本の三塁線への当たりをサード・チェイビスが一塁へ悪送球。いきなり無死二塁のピンチを背負うも、中野を空振り三振、森下を遊ゴロ、佐藤輝を見逃し三振に斬る。 2回は先頭の大山に四球、2死から熊谷、髙橋の連打で満塁を招くも近本を空振り三振。3回にも先頭の中野に右前安打を許したが、森下を二ゴロ併殺打、佐藤輝を2打席連続の見逃し三振に抑え無失点の立ち上がり。 スタメン野手は1番センター・岡林、2番セカンド・田中、3番ライト・上林、4番レフト・細川、5番ファースト・ボスラー、6番サード・チェイビス、7番ショート・山本、8番キャッチャー・石伊を組んだ。 打線は阪神先発・髙橋遥人(29)の前に2回まで完璧に封じられる。だが3回裏、1死から石伊が左前安打、大野が初球で犠打を決めると、岡林の一内安打で2死一、三塁となり、2番・田中の左翼線への適時二塁打で2-0と先制した。 大野は4回、大山に死球、1死から坂本に四球で一、二塁を招くも後続を退けると、5回は近本を一ゴロ、中野の二遊間への当たりをセカンド・田中が逆シングルで捕球し、ジャンピングスローでアウトにする二ゴロ。森下を右飛でこの試合初めて三人で打ち取った。 大野は6回91球、被安打3、奪三振5、与四球2、与死球1、無失点で勝利投手の権利を持って降板。7回は2番手・マルテが2死から代打・髙寺に左中間へ二塁打も近本を空振り三振に斬る。 一方打線は4回以降、3イニング三者凡退と髙橋の前に再び沈黙。7回には来日初登板の阪神2番手・ハートウィグから細川、ボスラー、チェイビスが三者連続四球で無死満塁の絶好機を作ったが、山本が空振り三振、石伊が三ゴロ併殺打で痛恨の無得点。 すると直後の8回、3番手・橋本が先頭の中野に右前安打、森下に四球を与え無死一、二塁のピンチを背負うと、佐藤輝にカウント1-1から直球を右中間へ運ばれ2-3の逆転を許した。 その裏、阪神3番手・及川に対し代打・鵜飼が中前安打を放つも岡林が犠打失敗の投ゴロ、田中が二ゴロ、上林が見逃し三振に終わる。 9回は4番手・齋藤が登板、先頭の代打・ヘルナンデスに四球、髙寺の投犠打で1死二塁。続く近本に左前安打を流し打たれ一、三塁。中野に四球を与え満塁とすると、代わった5番手・祖父江が森下、大山に右前適時打を許し2-6に広がった。 その裏、阪神4番手・ドリスに対し途中出場の駿太が右前安打、2死から山本が右前安打を放ち一、二塁も代わった抑え・石井の前に代打・板山を起用も遊飛でゲームセット。橋本は24年7月14日・阪神戦(バンテリンドーム)以来の敗戦投手で今季1敗目(2勝)。