インドの石油精製会社、ロシア産原油の購入再開-米国は50%関税方針
Serene Cheong、Rakesh Sharma
- インド石油とバーラト石油が過去2日間に買い入れ-トレーダー
- 購入はインドの大手石油ロビーによる利ざや稼ぎ-ナバロ上級顧問
インド国営の石油精製会社は、一時的に取りやめていたロシア産原油の購入を再開した。米国はこうした購入についてインドを非難し、50%の関税を課す方針を示している。
インド石油とバーラト石油は過去2日間にロシア産原油を買い入れた。公に話す権限がないとして匿名を条件に複数のトレーダーが語った。積み込みは9月と10月に予定されているという。
インド国営の石油精製各社は米国の圧力を受けてロシア産原油の購入を今月前半に見合わせていた。インド政府は7月後半、供給が止まった場合に備え、調達先を切り替える計画を策定するよう業界側に要請していた。
ホワイトハウスのナバロ上級顧問(貿易・製造業担当)は今週、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)への寄稿文で、ロシア産原油の輸入急増は国内の石油需要に起因するものではなく、「インドの大手石油ロビーによる利ざや稼ぎ」によるものだと分析している。
ベッセント米財務長官も19日、「インドの最富裕層」が安いロシア産原油を買い取り、利益を得ていると主張。インドに対する関税引き上げ方針をあらためて強調した。
インド石油とバーラト石油の広報担当者は、ロシア産原油の購入に関する電子メールでの問い合わせにすぐに回答しなかった。
原題:India’s Refiners Ramp Up Russian Oil Buying Despite US Criticism(抜粋)
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