スマホ満足度、過去10年で最低に--「メーカーとユーザーのすれ違い」米調査で浮き彫り(CNET Japan)
今のスマートフォンに以前ほど満足していないとしても、それはあなただけではない。 American Customer Satisfaction Index(ACSI)の最新調査によると、スマートフォンユーザー全体の満足度は2025年、82点から78点に落ち込んだ。下落幅はわずかに見えるかもしれないが、これは過去10年で最低のスコアだ。なお、2024年の82点は過去最高だった。 【画像】グーグル最新スマホ「Pixel 9a」を写真でチェック ACSIは低下の主な要因として、AI機能の強化が約束どおりの成果を出せなかったことを挙げている。さらに、モバイル端末でAIを積極的に活用する人が少なく(別の調査で、AI機能に追加料金を払うと答えたのはわずか8%)、ユーザーは華々しい新機能よりも通話やメッセージといった基本機能、デザイン、バッテリー寿命といった実用面に関心を向けていることがうかがえる。 この調査では、高価格と買い替えペースの鈍化も満足度を下げる一因になったと指摘する。 「メーカーはこぞって新機能を追加しているが、顧客は依然としてスマートフォンを基本性能で評価している」と、ミシガン州立大学のマーケティング准教授でACSIの研究名誉ディレクターであるForrest Morgeson氏はプレスリリースで述べた。「企業が基本的な性能、つまりバッテリー持続、通話の信頼性、使いやすさを強化してこそ、技術革新は長期的な満足につながる」 2025年の満足度はサムスンとAppleがともに81点で首位だったが、両社とも前年から1ポイント低下した。GoogleとMotorola の満足度は75点で、いずれも前年比で3ポイント下がっている。 スマートウォッチではサムスンが83点でトップ、次いでAppleが80点、Fitbitが72点となった。ここでも耐久性、筐体デザイン、画面解像度といった基本的な要素が最重要視されている。同調査でスマートウォッチのユーザー満足度を尋ねたのは今回が初めてだ。 調査は、2024年4月から2025年3月に無作為に顧客を抽出して電子メールで連絡し、2万7494人から得られた回答に基づいている。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。