Xiaomiが激安スマホ「POCO」シリーズを矢継ぎ早に投入する狙い 2025年になって変わったこと

―― 今年に入って既に4モデル投入しています。もう少し、徐々に広げていく手もあったと思いますが、ここまでの拡大は時期尚早だったということはないでしょうか。 鄭氏 4モデルを出し、市場の反応を見ていると、そんなことはないといえます。それぞれの端末にニーズがあるからです。 ―― なるほど。特に人気が高いモデルはありますか。 ;鄭氏 一番人気なのはPOCO X7 Proですね。POCO F7 UltraとF7 Proも、以前のモデルを買われたような層からのニーズがあります。 ―― POCO X7 Proということは、やはりバランスが取れているというのが大きいのでしょうか。 鄭氏 そうですね。昨年から、Xシリーズの端末がほしいという声は多くいただいていました。 片山氏 「POCO F6 Pro」を出した際にも評価されていた一方で、SNSには「Xシリーズは今年もないのか」という話がけっこう出ていました。そういった方々には、本格参入の一発目として出したこともあり、だいぶ喜んでいただけています。 ―― Fシリーズの方がある意味分かりやすいので、反響が大きいと思っていました。 片山氏 シンプルに「Snapdragon 8 Elite」という話がガンと出ますからね。ただ、改めてになりますが、Xiaomiファンにはテクノロジーやガジェットが好きな方が多い。このチップなのにこの価格で来たか、というところはやはり評価されます。テック好きな方は広くいますし、日本で培ってきた活動で認知していただけていることを再認識しました。

―― 今回、新たにMシリーズも投入します。こちらはどういう位置付けなのでしょうか。 鄭氏 グローバルで最も(性能が)低いエントリーモデルは、日本市場とお客さまのニーズを踏まえて出していません。POCOらしさはちょっと足りないかもしれませんが、Mはその上の端末で、エントリー層を狙う端末です。 片山氏 日本だとXiaomiのファンには若い方も多い。10代の方にも、XiaomiやPOCOを知っていただけています。性能だけでいえばFシリーズを使うのがベストですが、バランスを取ってXがいいという人もいれば、Xにはギリギリ手が届かないという方もいます。また、ガジェットは好きでもゲームはやらないという方もいます。最低限の性能でこの価格というのは、ガジェットが好きな方からも評価されています。 ―― 若い人は、どういう経緯でXiaomiやPOCOのことを知るのでしょうか。 片山氏 4月頭にオフラインイベントを開催しましたが、そこには10代の方や中学生の方もいました。初めてのスマホを選ぶ際に、親に与えられたのがRedmiシリーズだったという方がいたり、スマホを選ぶ時に最初はiPhoneに目が行ったものの、予算の都合で買えないので自分で調べていくうちにXiaomiやPOCOにたどり着いた方がいたりと、経緯はさまざまです。ただ、親御さんもガジェットやテクノロジーが好きな方が多いですね。いろいろなAndroidスマホを触ってきた方が、お子さんにもそれという形で与えているようです。 ―― やはりいきなりオンラインで購入するのはちょっと怖いという方も多そうですが、実際に見たいというニーズはイベントなどで満たしていくようなイメージでしょうか。 片山氏 直近だと先ほど申し上げた2店舗に展示されていますし、店舗が増えた場合も、現時点ではPOCOを置いていく予定です。あとは、オフラインのイベントですね。4月だけなく、2月にもクローズドな形でゲーム系のイベントを実施しました。そういった形でなるべく触っていただき、一般の方の声が広がっていく施策は今後もやっていければと考えています。 ―― その意味でも、Xiaomi Storeは重要ですね。 鄭氏 そうです。

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