米財務長官、中国との「現状はかなり良好」 関税停止延長で
ベセント米財務長官は8月19日、FOXニュースに対し、関税を巡って中国と非常に良い話し合いを行ったと述べた。6月11日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 19日 ロイター] - ベセント米財務長官は19日、関税を巡って中国と非常に良い話し合いを行ってきたと述べ、関税を互いに停止する期間をさらに90日間延長したことを受け、「現状はかなりうまくいっていると思う」との考えを示した。
FOXニュースの番組で「中国は現在、関税収入の中で最大の歳入源となっている」と指摘。「中国とは非常に良い協議を行ってきた。11月までに再び会談できると思う」と話した。
米国と中国は11日、関税を巡る休戦をさらに90日間延長。これにより、米国が中国に課す関税率は10%の基本税率と20%のフェンタニル関連関税を合わせた30%にとどまり、中国は米製品への関税を10%に維持する。 もっと見る
また、米国はウクライナ戦争を巡り中国にロシア産原油の購入をやめるよう圧力を求めてきたが、トランプ大統領は15日、戦争終結に向けた協議を踏まえ、近く中国に報復関税を課す計画はないと述べた。
ウクライナ問題を巡っては、トランプ氏がゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領との首脳会談の調整を始めたと明かし、その後トランプ氏を含めた三者会談の可能性も検討されている。
ベセント氏はFOXニュースで、三者会談の開催地にブダペストが候補に挙がっているとの報道について「可能性はある」としながらも、まずは二国間協議の開催が必要だと述べた。
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