成人向け美少女RPGの金字塔『ランス』シリーズ、まさかのSteam版発表。まずは『ランス 01 + 02』『ランス03』『ランス9』お披露目

美少女ゲームブランドのアリスソフトおよびKagura Gamesは12月29日、『ランス9 ヘルマン革命(Rance IX)』『ランス 01 + 02(Rance 01 + 02)』『ランス03 リーザス陥落(Rance 03)』のSteamストアページを公開した。ストアページ上の表記では、日本語字幕にも対応。アリスソフトによる『ランス』シリーズが、Steamにも登場するようだ。

『ランス』シリーズは、1989年に発売された『Rance -光をもとめて-』に端を発する、18禁の美少女ゲーム作品群だ。本シリーズの舞台は、モンスターや魔法、無敵結界を持つ魔人などが存在する不思議でダークなファンタジー世界。主人公のランスは、魔法使いの少女シィルと共に行動する、欲と本能に正直な冒険者である。

本シリーズでランスは、主に目的の美女との性行為や報酬のために行動。強大かつ残忍な魔人との大きな争いなど、各地に起きる大事件にも巻き込まれながら、冒険を繰り広げていく。個性的な男女のキャラクターや、ファジーでハードな世界観などが、主人公ランスの冒険や戦いを通して描かれている。シリーズでは、作品ごとにジャンルやシステムなどが異なっている。たとえばシリーズ7作目相当の『戦国ランス』は地域制圧型SLG、8作目相当の『ランス・クエスト』はコマンドバトルのRPG、『ランス10(Rance X -決戦-)』はランダム性のあるローグライク風の遊びを備えるなど、内容にあわせてゲームプレイを変えながらシリーズが展開されてきた。2018年2月に発売された『ランス10』にてシリーズが完結。2025年1月には、35周年を記念した「Rance35th Anniversary Box」も発売されていた。

今回は『ランス9 ヘルマン革命』『ランス03 リーザス陥落』『ランス 01 + 02』のSteamストアページが公開された。『ランス9 ヘルマン革命』は、軍事大国ヘルマン帝国での戦いを描く、2014年発売のタクティカルRPG。『ランス03 リーザス陥落』は、2015年発売の『Rance III -リーザス陥落』のリメイク作。『ランス 01 + 02』は、シリーズ1作目と2作目のリメイク版を収録したバージョンとなる。なお『ランス02』については「アリス2010」の収録作であり、入手困難なため無料配布もおこなわれている。

『ランス』シリーズはエロゲーの金字塔などとも称されるが、これまでSteamでの配信はおこなわれていなかった。今回はそんな同シリーズのSteamストアページが公開。日本語字幕に対応した状態で、Steamでの発売に向けて準備が進められているのだろう。

Kagura Gamesの発表によれば、同社がアリスソフトおよび『ランス』シリーズの海外版に携わってきたMangaGamerと提携し、Steam版を配信するようだ。今回ストアページが公開されたタイトル以外に、『ランス10』『ランス・クエスト(Rance Quest Magnumと表記)』『戦国ランス』『Rance IV -教団の遺産』のSteam版も配信予定。リメイク版の存在するシリーズ初期3作や、終幕へ向けての戦いが、Steamでも遊べるようになるわけだ。

ランス9 ヘルマン革命』『ランス03 リーザス陥落』『ランス 01 + 02』Steam版は、日本語字幕に対応して配信予定だ。

【UPDATE 2025/12/30 13:08】Steam版が展開予定のシリーズ作品について修正

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