話題株ピックアップ【夕刊】(1):Syns、オリコ、フジHD
Syns <日足> 「株探」多機能チャートより
■オリコ <8585> 1,047円 +71 円 (+7.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
オリエントコーポレーション<8585>が急伸。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が1日の取引終了後、オリコの株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は5.23%となっている。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は6月24日。■フジHD <4676> 3,691円 +234 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
フジ・メディア・ホールディングス<4676>は8連騰。約23年ぶりの高値圏を快走している。同社は6月25日に開催された定時株主総会を経て、清水賢治・代表取締役社長を筆頭とする新体制がスタートした。今年に入って表面化した子会社フジテレビジョンの一連のガバナンス問題にいったん区切りがついた格好となった。こうしたなか、これまでフジテレビへのCM出稿を取りやめていたスポンサー企業が戻り始めている。各報道によると、再開方針を示している企業としてサントリーホールディングスやロッテ、大和ハウス工業<1925>などが伝わっている。相次ぐCM再開の動きを背景に業績改善期待の買いが続いている。■古河機械金属 <5715> 2,259円 +120 円 (+5.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
古河機械金属<5715>が大幅高で5日続伸。中国のレアアース輸出規制に関連して、国際間でレアアースの採鉱に向けた動きが政治的に改めて意識されるようになってきた。そのなか、土木・鉱山用などの車載用クレーンや削岩機などで高い実績を誇る同社は、その技術力を生かしてレアアースを回収する機材の開発に取り組んでいる。会社側では「2018年から開発を進めており、試作段階だが回収機材の開発を漸次行っている」としており、今後の展開に期待が募る状況にある。株価は5日移動平均線を足場に大陽線を示現し、6月上旬以来となる2300円台乗せを指呼の間に捉えている。■三井海洋開発 <6269> 6,550円 +280 円 (+4.5%) 本日終値
三井海洋開発<6269>が全般下げ相場に逆行し4連騰、6700円台まで駆け上がり上場来高値を大幅更新した。日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国で構成される枠組み「クアッド」の外務大臣会合が前日に行われ、レアアースなどの重要鉱物資源分野のサプライチェーン構築で協力・推進することで一致したことが伝わっている。中国のレアアース輸出規制強化などを背景にレアアース確保に向けた政治的な動きが強まるなか、東京市場でも関連銘柄に物色の矛先が向いている。そのなか、浮体式の原油・ガス生産貯蔵設備で国内唯一の企業として世界的にも高実績を誇る同社は、海外機関投資家などからも注目度が高まっているもようだ。■タマホーム <1419> 3,440円 +145 円 (+4.4%) 本日終値
タマホーム<1419>は大幅高。同社は2日午前11時30分、25年5月期の連結業績に関し、営業利益と最終利益が計画を上振れして着地したようだと発表した。SMBC日興証券が1日付でタマホームについて目標株価3600円で新規にカバレッジを開始していたこともあって、株価は朝方から底堅く推移していたが、前期業績に関する公表を受けた買いが入ると一段高となった。前期の売上高は計画を62億円下回る2008億円(前の期比18.9%減)で着地する格好となった一方、営業利益は計画に対し1億円上振れして41億円(同67.4%減)、最終利益は7000万円上振れして14億7000万円(同83.2%減)となったもよう。着工準備期間の長期化などにより引き渡し棟数が計画を下回った半面、利益率が計画を上回った。配当予想は据え置く。SMBC日興証券は受注棟数の回復には時間を要するとの見方を示す一方、26年5月期の配当は維持・増配計画が期初時点では示される可能性が高いと指摘。投資評価は3段階で真ん中の「2」としている。■霞ヶ関キャピタル <3498> 14,590円 +590 円 (+4.2%) 本日終値
霞ヶ関キャピタル<3498>が全般相場下落のなか反発。SMBC日興証券が1日付で同社の投資評価を「1(強気)」、目標株価を2万円でカバレッジを開始しており、これを材料視する買いが入ったようだ。レポートでは、資金回収が速いビジネスモデルにより、他社より高い成長率を維持することが可能であると評価。今後仕入れの実績が確認されれば、徐々に株式市場の目線は来期の業績に焦点が当たるとみており、同証券の予想EPSに対して現在の株価水準は魅力的としている。■ワークマン <7564> 6,590円 +210 円 (+3.3%) 本日終値
ワークマン<7564>が4日続伸し連日の年初来高値更新となった。1日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比15.0%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇に伴い、ファンウエアが大幅に伸長したことに加えて、サマーカーゴパンツや半袖Tシャツ、冷感コンプレッションウェアなどの夏物衣料が売り上げを牽引。また、アームカバーやクールキャップなどの防暑小物も好調に推移した。なお、全店売上高は同19.9%増だった。■ケーズホールディングス <8282> 1,522.5円 +46 円 (+3.1%) 本日終値
ケーズホールディングス<8282>が3日続伸し年初来高値を更新した。同社は1日、6月の月次速報を公表。グループ合計の売上高(速報値、受注ベース)は前年同月比3.9%増となった。2カ月連続で前年を上回り、評価されたようだ。商品別ではパソコン・情報機器やエアコンの伸びが目立った。4~6月期では前年同期比2.2%増となった。■青山財産ネットワークス <8929> 1,786円 +40 円 (+2.3%) 本日終値
青山財産ネットワークス<8929>が反発。同社は2日午前10時、不動産共同所有システム(商品名ADVANTAGE CLUB)の新規商品の募集を開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。横浜元町エリアの物件を対象とする。募集開始日は9日。組合組成日は31日を予定する。 株探ニュース