米軍によるイラン核施設空爆で暗号資産ロングポジションが5億9500万ドル相当の清算(CoinDesk JAPAN)
20日、米軍がイランの主要核施設への空爆を開始したことで、暗号資産の強気筋は不意を突かれ、価格急落と5億9500万ドル(約863億円、1ドル145円換算)相当のロングポジションの清算を引き起こした。 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が発表したこの動きにより、イランの主要なウラン濃縮施設であるフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンが爆撃された。この地政学的な衝撃は世界市場を揺るがし、22日には暗号資産相場が急落した。 過去24時間で17万2853人のトレーダーのポジションが清算され、損失総額は6億8180万ドル(約989億円)に達し、その87%がロングポジションだった。イーサリアム(ETH)トレーダーの清算額が2億8200万ドルと最も大きく、次いでビットコイン(BTC)が1億5100万ドルだった。ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)、ドージコイン(DOGE)などの主要通貨に連動する先物取引でも大きな損失が発生し、損失額は少なくとも2200万ドルを超えた。清算の続発は市場が極端な状況にあることを示唆することが多く、市場センチメントが一方向に行き過ぎ、価格反転が差し迫っている可能性がある。 価格は一時的に急落した後、安定した。ビットコインは10万2000ドル(約1479万円)付近で推移し、イーサリアムは2280ドル(約33万円)をやや上回っている。どちらもこの日に下落したが、暴落は免れた。 バイビット(Bybit)とバイナンス(Binance)での清算が全清算の3分の2を占めた。また、アメリカが「はるかに大規模な」攻撃を警告していることから、トレーダーはより高いボラティリティに備えることになるだろう。 |翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstock|原文:Bullish Crypto Bets Liquidated for $595M as U.S. Bombs Iran Nuclear Sites
CoinDesk Japan 編集部