米国、インドとの貿易合意に「さらなる協議」必要-グリア通商代表
Michael Heath
- インドは自国市場保護を重視、障壁削減は大きな方針転換と指摘
- 暫定的な合意をまとめたいインドの期待が後退している状況示唆
グリア米通商代表部(USTR)代表は28日、上乗せ関税の一時停止期限となる8月1日を前に、インドとの貿易合意に向け「さらなる協議」が必要だとの見方を示した。
グリア氏は、米CNBCのインタビューで、インド政府が通商協定の成立にどれほど意欲的かを判断する上で追加の協議が必要だと指摘。以前にインドとの合意が間近に迫っている可能性を示唆していたことを認めたものの、自国市場保護を重視してきたインドのこれまでの政策を踏まえると、障壁削減は大きな方針転換になると強調した。
グリア氏の発言は、8月1日の期限までに暫定的な通商合意をまとめたいインドの期待が後退している状況を示唆する。両国には複数の点で隔たりが残る。インドは今年いち早くホワイトハウスに通商協議を持ちかけた国の一つだが、最近、交渉においてこれまで以上に強い姿勢を見せていた。
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「インド側とは引き続き協議を続けており、これまでも非常に建設的な議論を重ねてきた」とグリア氏は語った。
インド商工省は、コメントの要請にすぐには応じなかった。
原題:Trump Official Says More Talks Needed to Clinch India Deal (2)(抜粋)
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