「すごい人気やで」京都在住のオカン(71)が絶賛する地元の和菓子店『出町ふたば』に行ってみた / 行列が長すぎて息子の心が折れたあとに起きた奇跡
今から数週間前、私が京都の実家に帰省したときに、「ロケットニュースで紹介すべきネタ」をオカン(71)に相談してみた。
自分で考えろって話だが、オカンが当サイトに対してどんなイメージを持っているか気になったのだ。
もしもオカンが18禁なネタを提案してきたらどうしよう。でも、まぁ万が一そうなったらやるしかないと覚悟を決めて待っていたところ、オカンの口から飛び出したのは先日取り上げたおばんざいガチャ。
そして、今から紹介する和菓子店の豆大福だった。もしかして……オカンはただただ地元民推薦の美味しい店を教えてくれているだけなのか?
・出町柳の「ふたば」
オカンの発言をそのまま引用するとこんな感じだ。
「出町柳まで行くやろ。ほんで、百万遍とは反対側の出口から出んねん。下鴨神社の横を通って、橋渡ったところにある和菓子屋さんなんてどうなん? ものすごい人気やし、どれも美味しいで」
オカンは「店の名前が出てこうへんわ……」とミルクボーイの漫才みたいになっていたが、その和菓子店とは「ふたば(出町ふたば)」。地元民なら知らない人はいないくらいの有名店である。
私自身、以前に誰かが買ってきてくれた「ふたば」の豆大福(正式名称は名代豆餅)を1度だけ食べたことがあるが、味は間違いない。ただ店まで買いに行ったことはないので、これを機会に訪れてみるのもいいだろう。
よし、オカンのアイディア採用! さっそく現地まで行ってみると……
嘘だろ、オカン……
人の列が店の前を通り越して橋の方まで来てるぞ。
これに並べと!?
・行列エグすぎ
もしかして、オカンは「息子の職場=行列に並んでいる」といったイメージがあるのかもしれない。
ある意味で正解だが、さすがに帰省中の貴重な時間を行列のために使うとなると「人生それでいいのか?」と思わずにはいられない。
意外と行列がサクサク進んで10分くらいで買えるならいいが、長時間かかるとしたら厳しい。一体どれくらい待つのだろう? 気になったので、AIに相談してみたところ……
1時間コースという言葉を見た瞬間に心がポッキリ折れた。ダメだ。そんなに待てん。撤収、撤収〜!!
というわけで、和菓子を楽しみにしているオカンに詫びのメールを入れて、行列から離れた私は……
新福菜館でラーメンを食って実家に戻った。オカンよ、怠け者の息子でスマン。「ふたば」のことはもう忘れてくれ。
・ちょっとした奇跡が
それから数日間家族との時間を満喫し、東京へ戻る日がやってきた。電車を乗り継ぎ、新幹線に乗るため京都駅へ。ここでちょっとした奇跡が起こる。
なんと、改札内のお土産屋さんで……
ふたばの豆大福が普通に売られていたのだ。しかも行列はなし! 3つで750円らしいが……これは一体どういうことだ?
軽く混乱しながらも豆大福を手にしてレジに進む。そのまま待ち時間0分で……
ゲット!!
嬉しいのだが、正直なにが起こったのかわからない。コレ、めっちゃ並ばないと入手出来ないやつですよね? もしかして別もの? 東京の家に戻り落ち着いたところで調べてみると、決して別ものではなかった。
『JR東海リテイリングプラス』によれば、ふたばの豆大福は京都駅構内の複数のお店で販売されているとのこと。ただし、毎日ではなく「この店は月・金・日曜日に販売」「この店は水・木・土曜日に販売」という感じ。
おまけに月ごとに休業日が発生するようだから、かなり変則的。詳しくはそのサイトを確認していただきたい。
ちなみに、新幹線の改札内にある売店以外にも、京都の伊勢丹やタカシマヤでもふたばの豆大福を購入できるようだ。予約販売もしているようなので、これも詳細はそれぞれの公式サイトでご確認いただきたい。
・実はお店でも予約できた
ここでさらに調べると、実はお店でも予約ができることが判明。事前に電話で予約をしていたら、並ばずに豆大福を買えるとのこと。クソッ、もっと早く知りたかった……!!
というわけで、特に観光などで京都を訪れる人は滞在時間が限られるだろうから、これらの予約システムをうまく利用してみてもいいかもしれない。
・完成度高すぎ
さて、肝心の豆大福の味であるが……お察しの通りである。大袈裟ではなく、「美味」という漢字2文字がこれ以上ぴったり当てはまるものは他にないのではないか? と思ったほど。
表面のお餅部分に手で触れてみるとサラフワっとしてめちゃくちゃ柔らかいのに、口に入れると適度な弾力があり、豆の存在感もしっかり感じる。
柔らかさと弾力、餡の甘さと塩加減、それらが絶妙なバランスの上に成り立っているように感じた。
最近はコンビニで売られている大福もかなりレベルが高くなっているが、「ふたば」の豆大福が相手だと全く勝負にならない。こりゃあ店の前に長い行列ができるわ……。
・賞味期限は当日限り
ちなみに、豆大福の賞味期限は当日限り。期限の短さは和菓子あるあるだから特に珍しくないが、お店の行列に並ぶとなると「当日中」というのが結構厳しい。
「これは明日食べる分」「明後日の分」と、数日分を大量にストック買いするわけにもいかないからだ。苦労して購入しても、下手したら数時間で全部なくなってしまう。
一見効率が悪いような気がするけど、それだけの価値があると判断している人が多いから店の前にはいつも行列ができているのだろう。まったく、すごい和菓子店だ。
なお、私の場合は訪れたタイミングが悪かったのかとんでもない行列が出来ていたが、いつも必ずそうなっているわけではない。当然ながら行列が短いときだってある。
なんでも朝の早い時間に行くとサクっと買えることもあるみたいなので、お店で買おうという人はご参考に!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 出町ふたば 住所 京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236 時間 8:30〜17:30 定休日 火曜日、第4水曜日 ※営業時間・定休日は変更となる場合あり
参考リンク:JR京都伊勢丹、タカシマヤ、JR東海リテイリングプラス 執筆:和才雄一郎 Photo:RocketNews24.
▼お店まで行くと豆大福以外にも様々な和菓子が売られているほか、赤飯などもあるぞ。
▼このレベルになると餡の量とかどうでもいい気がしなくもないが、いちおう記事のために断面を確認。豆餅をナイフで切ってみるとこんな感じ