【天皇賞(春)】長距離芝は複勝率50%超、京都芝は複勝率70%超 レーン騎手の「狙い時」
今週末は京都芝3200mで天皇賞(春)が開催される。今年の当レースは、昨年の菊花賞馬アーバンシックが回避したことで混戦の模様。それでもダイヤモンドSを4馬身差で快勝したへデントール、阪神大賞典を6馬身差で圧勝したサンライズアース、2年前の覇者ジャスティンパレスなど、伝統の一戦に非常に楽しみなメンバーがそろった。 【天皇賞(春)2025全頭診断】下剋上なるか!?長距離で強さ見せる伏兵馬に期待 皐月賞はヤマS評価2頭が好走(SPAIA編) 1番人気に支持されそうなのが、昨年の菊花賞2着馬へデントール。この馬に騎乗予定なのが、今週から来日するD.レーン騎手だ。 先週はダービー馬タスティエーラとのコンビでクイーンエリザベスⅡ世Cを制覇して勢いに乗っている。今回はレーン騎手の「プラス条件、マイナス条件」について分析していく(参照するデータは2020年5月2日〜2024年9月29日の過去5年分)。
<レーン騎手の「プラス条件」> 芝2400m以上【12-5-9-22】 勝率25.0%/連対率35.4%/複勝率54.2% 単回収率96%/複回収率105% 京都芝【3-1-1-2】 勝率42.9%/連対率57.1%/複勝率71.4% 単回収率158%/複回収率157% OP・重賞【14-9-6-38】 勝率20.9%/連対率34.3%/複勝率43.3% 単回収率121%/複回収率103% 社台レースホース【6-1-3-11】 勝率28.6%/連対率33.3%/複勝率47.6% 単回収率122%/複回収率89% まずはレーン騎手の「プラス条件」について確認する。 芝の2400m以上では複回収率105%とプラス域をマーク。長距離での信頼度は非常に高く、23年の天皇賞(春)では6番人気シルヴァーソニックを3着に好走させている。へデントールには追い風となるデータだ。 ちなみに3番人気以下だと【4-2-5-12】で単回収率118%、複回収率133%とさらに妙味がアップ。これには10番人気での激走(22年オークス2着のスタニングローズ)も含まれており、どんな人気薄でも馬券に入れておいて損はない。 競馬場別では京都、阪神、中山の芝が狙い目。これら3つの競馬場の芝コースでは、単複の回収率がともに100%オーバー。ベタ買いでOKだ。特に圧巻なのが京都。サンプルが少ないとはいえ複勝率は70%オーバーで、複回収率も157%と素晴らしい。へデントールには更なる追い風が吹く。 また、平場よりも大舞台での活躍が目立つ。芝、ダート問わず、OP・重賞では【14-9-6-38】で単回収率121%とベタ買いするだけでプラス。芝に限定すると【11-8-4-30】で単回収率133%にまで数字を上げてくる。全体成績の単回収率は70%で、同騎手の勝負強さが際立つ。 馬主別の成績では、社台レースホースとのコンビで単回収率122%を記録。シルヴァーソニックとのコンビでステイヤーズS、ヒートオンビートとのコンビで目黒記念を制している。 また、芝×社台ファーム生産馬では【7-1-4-16】で勝率25.0%、単回収率107%とプラス域。このデータからも社台ファームとの相性の良さが分かる。