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〈なぜ22歳女性は「裸で血まみれ」だった? “改造トレーラーハウス”で60人を拷問『殺人カップルの異常手口』(平成11年・海外の凶悪事件)〉から続く
全裸で逃げ出した22歳女性の告発により、悪夢のトレーラーハウスは白日の下に晒された。だが裁判で問われたのは“拷問”まで。殺人の決定的証拠は見つからず、夫婦の運命は大きく分かれる。
【ー衝撃画像ー】60人を拷問殺害…女性をいたぶる「改造トレーラーハウス」の中身をみる【怖すぎる…】
60人以上の拷問殺人に携わったと推定される「夫婦のその後」を、文庫『世界の殺人カップル』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
写真はイメージ ©getty◆◆◆
なぜ22歳女性は逃走に成功したか?
1999年3月19日、デイビッドとシンディは前出のシンシアを誘拐・拉致、おもちゃ箱で拷問を加える。3日後の22日、瀕死の状態の彼女に脱出する千載一遇のチャンスが訪れる。
この日、デイビッドが仕事に出かけており、トレーラーハウスにはシンシアとシンディだけが残されていた。シンディが油断したのだろう、シンシアの拘束具の鍵を、彼女が繋がれている椅子のすぐ側のテーブルに置いた。そのまま外に出ていくシンディ。
今しかない。シンシアは死にものぐるいでテーブルの上の鍵を何とか手元にたどり寄せた。その瞬間、シンディが戻ってきてシンシアの頭部めがけてランプをぶつける。しかし、シンシアは痛みに耐えながら必死に拘束具の鍵を外した後、近くに置いてあったアイスピックでシンディの首を突き刺し、そのままトレーラーハウスから脱出、一目散に逃げ出したのである。
こうしてデイビッドとシンディが逮捕され犯行内容が世間に報道されると、過去にデイビッドに監禁されたという数名の女性が名乗りを上げた。
実は彼女たちは、それまでにもデイビッドの犯行を警察に訴え出ていたものの、解放される前に投与された麻酔薬の影響で記憶がおぼろげで、警察も捜査に苦慮していた。
拷問ビデオの中には…
しかし、トレーラーハウスから犯行を映したビデオテープが発見され、その内容と彼女らの曖昧な証言が一致、話に整合性が生まれてきた。
しかし、警察の取り調べに対し、デイビッドは毅然とした態度で答える。女性たちを監禁・拷問したのは事実だ。が、殺したことは一度もない、と。名乗りを上げた被害者の証言を受け全面的に自供したシンディの供述も一蹴。
殺人については一貫して無罪を主張する。実際、物的証拠は皆無。録画されたビデオには拷問の一部始終が収められていたものの、殺人行為を捉えた映像は一切なかったのだ。
その後、殺人夫婦は…
2000年に始まった裁判でもデイビッドは主張を変えなかったものの、2001年に下された判決はなんと懲役224年。対してシンディは捜査に協力したことが考慮され、懲役36年が宣告された。
その後、デイビッドは2002年5月28日、ニューメキシコ州ホッブスのリー郡矯正施設で尋問を受ける直前、心臓発作を起こし死亡(享年62)。
一方、シンディは2017年に仮釈放の権利を得て申請、これが認められ2019年7月15日に自由の身となった。
(鉄人ノンフィクション編集部/Webオリジナル(外部転載))
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