トランプ氏、ののしり合ってきたコロンビアの大統領を「素晴らしい」と ホワイトハウスで会談

画像提供, Reuters

画像説明, 会談したアメリカのトランプ大統領とコロンビアのペトロ大統領(3日、米ホワイトハウス)

アメリカのドナルド・トランプ大統領と南米コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領が3日、米ホワイトハウスで会談した。両者は数カ月にわたり互いをののしってきたが、この日の会談は友好的に終わった。

ペトロ氏によると、トランプ氏とは、コロンビアを経由してヴェネズエラのガスを輸出する可能性や、南米での麻薬対策における共通の関心について話し合ったという。

会談は約2時間に及んだ。非公開だったが、写真からは友好的だったことがうかがえる。

両氏の関係はこのところ悪化していた。トランプ氏はペトロ政権を、アメリカへの麻薬流入を食い止めていないと繰り返し非難。アメリカによる攻撃をコロンビアに拡大させる可能性を示唆していた。

一方のペトロ氏は、「麻薬船」への攻撃や、米国内の移民政策など、あらゆることについてトランプ政権を批判してきた。先月のBBCのインタビューでは、アメリカが主権国家を「帝国」の一部として扱っていると非難した。

トランプ氏は以前、ペトロ氏を「病んだ男」と呼んだ。ペトロ氏は最近、トランプ氏が「ナチス」を基に移民政策を立てていると述べていた。

しかし、トランプ氏は会談終了後、ペトロ氏とは「とてもうまくいった」と記者団に説明。「とても良い会談だった」、「彼は素晴らしい人だと思った」と述べた。

トランプ氏はまた、麻薬取引に関係しているとの疑惑から昨年ペトロ氏に科した制裁について、解除に取り組んでいると話した。ペトロ氏はこの疑惑を「中傷」だとしている。

トランプ氏はさらに、両氏がコロンビアの反政府武装組織「民族解放軍(ELN)」との戦いを誓い合ったと述べた。

ペトロ氏は、トランプ氏が書いたとみられる手書きのメモを、両氏が一緒にいる写真と共に投稿した。メモには「大変光栄だ――私はコロンビアが大好きだ」と書かれていた。

「楽観的」で「建設的」な会談と

ペトロ氏は会談後、コロンビア大使館で記者団の取材に応じた。会談は「楽観的」で「建設的」だったとし、特に麻薬対策についてそうだったと述べた。

ペトロ氏は、麻薬問題へのアプローチがトランプ氏とは大きく異なることを認めた上で、「問題の捉え方は、間違いなくさまざまある」と発言。「積極的なアプローチもあれば、集団で作り上げることに寛容なアプローチもある」、「私たちは、我々を隔てるものではなく、結びつけるものを採用しようとしている」とした。

会談でペトロ氏はトランプ氏に、アラブ首長国連邦(UAE)や欧米などに住む麻薬組織幹部の居場所を突き止め逮捕するため、コロンビア当局と協力するよう求めたという。

また、ヴェネズエラについては、同国がコロンビアやアメリカと協力し、石油やガスを輸出できるようになることを望んでいると、ペトロ氏は述べた。そして、ヴェネズエラに対する競争や制裁の結果、3カ国とも「損失を被った」とした。

ペトロ氏によると、トランプ氏はコロンビアとエクアドルの貿易戦争を仲裁することにも同意したという。

ペトロ氏は、「彼(トランプ氏)は多くの問題で自分の考え方を変えなかった。そして私も変えなかった」と述べた。

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