「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎の物体」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは?(ニューズウィーク日本版)

ある男性が自宅のフローリング下で奇妙な「繁殖物」を発見したという投稿が、スレッズ(Threads)で話題を呼んでいる。 【話題の写真】「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で見つかった「奇妙な繁殖物」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは? 11月26日にユーザーのデイブ・マザーズ(@mayazdad2012)が投稿した「衝撃的な画像」は、330万回以上閲覧され、驚きと恐怖の声が広がっている。 投稿のキャプションにはこう書かれている。「今日は徹底的に掃除をしていた。ソファを動かして床をモップがけしようとしたときに、フローリングから奇妙なものが生えているのを見つけた!」 マザーズは本誌に対し、「大きさはゴルフボールくらいで、小さな切り株のように見えた。床の色とそっくりの濃い茶色をしていた。手で取ろうとしたけれどビクともしなくて、最終的に思い切り足で蹴ってようやく剥がすことができた」と語っている。 さらに衝撃的だったのは、投稿者自身が「潔癖に近い清潔好き」であることだ。後のコメントで、マザーズはこう記している。 「僕は実は、かなりの掃除マニアなんだ。部屋のあらゆる場所を常にピカピカに保っているだけでなく、空気まで徹底的に浄化してる。普通の人ならやりすぎだと思うくらいにね。狭いワンルームに、高性能フィルター付き空気清浄機を5台──コンセント式が3台、独立型が2台──24時間稼働させてるんだ!」 それほど厳密な清掃と空気管理を行っていても、今回の「謎の物体」は短期間で出現したという。

さらに調べた結果、この謎の物体は「カイメンタケ」と呼ばれるキノコの一種であることがわかった。通常は木に発生する菌類の子実体(しじつたい)で、屋内で見つかるのは異例だ。 マザーズは後に、「思ったとおりだった。床下に水がたまって、カビが繁殖しやすい環境ができていた。それが広がっていたんだ」と語っている。 「数か月前から疑っていた。カビによる健康被害の兆候が次々に現れて、体調がどんどん悪化していたんだ。身体的な症状が増えていただけでなく、カビや菌類をエサにする寄生虫や昆虫まで出てくるようになった。あの奇妙な小さなキノコは、実は床下に潜む巨大な『カビの氷山』のほんの一角にすぎなかったんだ」 イギリスの王立園芸協会(RHS)によると、カイメンタケは木の内部、特に心材(しんざい)を腐らせる複数の菌類が形成する子実体であり、春から秋にかけて発生するという。この菌類は、寄生した木の幹や主要な枝に「棚状」の形で現れ、木を内部から著しく弱らせるおそれがある。 一方、屋内での菌類の繁殖については、コネチカット州にある住宅性能改善会社「ネイロン・インシュレーション(Nealon Insulation)」の代表ユーリ・パールが次のように語っている。 「このような湿気による問題を避けるには、まず異常な水分の侵入を突き止めて防ぐことが重要。そのうえで、床下側から床面近くまで効果的な防湿層(ベーパーバリア)を設け、適切な換気によって湿度を管理する必要がある」

ニューズウィーク日本版
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