カナダ総選挙、与党・自由党なお僅差でリード-トランプ氏再び口撃
Thomas Seal
- 与党の支持率41%、保守党39%-21日の5ポイント差から縮小-調査
- トランプ氏に対抗できる指導者が争点、この点でカーニー氏に支持
4月28日投開票されるカナダ総選挙の終盤戦で、最大野党・保守党がマーク・カーニー氏(60)率いる与党・自由党との差を縮めていることが、週末公表された世論調査で分かった。ただ、自由党がなお優勢とみられている。
調査会社アバカス・データによると、自由党の支持率は41%で、保守党に2ポイント差まで詰め寄られた。4月21日時点では5ポイントリードしていた。
今回の選挙では、一方的な関税発動といったトランプ米大統領の強硬姿勢に対抗する上で、どの指導者がふさわしいかというのが主要な争点となっている。複数の調査によれば、この問題に関して、有権者はカーニー氏を支持している。
トランプ氏は選挙当日、カナダは米国の51番目の州になるべきとの持論を改めて展開。同国東部で投票が始まったタイミングでソーシャルメディアに投稿し、「何年も前に引かれた人為的な線はもう不要だ」などと述べた。
保守党のピエール・ポワリエーブル党首(45)は、物価高や住宅危機、財政運営を巡り、10年近くにわたる自由党政権の失政を強調。家計に直結する問題に焦点を当て、変革の必要性を訴えてきた。アバカスによれば、こうした「変化を求める票」は4月の早い段階よりも増えている。
オンタリオ州ミシサガで選挙集会を開くカーニー氏(26日)
原題:Carney’s Edge Slips as Canada Election Comes to Hectic End (1)(抜粋)
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