快進撃の福岡、開幕3連敗→6勝1分でついに暫定首位浮上!! 低迷続く横浜FMは降格圏脱出ならず

[4.12 J1第11節 福岡 2-1 横浜FM ベススタ]

 J1リーグは12日、第10節を各地で行い、アビスパ福岡横浜F・マリノスを2-1で破った。開幕3連敗スタートの福岡だったが、そこから6勝1分の快進撃。10試合を終えて勝ち点19とし、上位勢の広島、柏、川崎Fが揃って勝ち点を落としたため暫定首位に浮上した。

 ホームの福岡は6日の前節・浦和戦(◯1-0)から先発2人を入れ替え、DF藤本一輝とMF名古新太郎が2試合ぶりに先発復帰。前節左ウイングバック起用のDF前嶋洋太が右に回った。一方の横浜FMは未消化だった9日の第5節・川崎F戦(△3-3)から中2日とあり、先発4人を変更。FWアンデルソン・ロペスが3試合ぶりに復帰した他、DFトーマス・デン、MF渡辺皓太、MF天野純が新たに入った。

 試合は前半開始直後こそ福岡が圧倒したが、先にスコアを動かしたのは横浜FMだった。前半11分、最終ラインを起点としたビルドアップでT・デンが右に送ると、SB起用が続くDF宮市亮が加速しながらオーバーラップ。相手を振り切りながらグラウンダーのクロスを送り、これがDF安藤智哉に触られたが、こぼれ球を拾ったFW遠野大弥がエリア内で相手をかわし、右足で突き刺した。

 ところが対する福岡も前半37分、名古がバイタルエリアでボールを収め、MF見木友哉が良い距離感でつなぐと、中央に絞っていた藤本がペナルティエリア外から右足一閃。鋭いミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、加入後初ゴールで同点とした。なお、遠野と藤本は藤枝明誠高の同級生。高卒JFL加入だった遠野、大卒でプロ入りした藤本と異なるキャリアを歩んだ2人が互いにゴールで競演した。

 そのまま1-1で迎えた後半開始時、福岡はDF田代雅也に代わって古巣対戦のDF上島拓巳、横浜FMは連戦起用の宮市に代わってDF松原健を投入。その後は福岡が主導権を握ると、プレースキックやロングスローでチャンスを作り、途中出場のMF岩崎悠人やFWナッシム・ベン・カリファの迫力を活かしてゴールに攻め込んでいた。

 そうして迎えた後半36分、福岡が勝負を決めた。中盤の高い位置で見木がボールを奪い切り、そのままカウンター攻撃をスタートすると、右サイドで駆け引きを制した前嶋がクロスを配球。ニアサイドに走り込んだ見木がワンタッチで合わせ、8試合ぶりのゴールが貴重な勝ち越し点となった。  試合はそのままタイムアップ。福岡が勝ち点3を獲得し、暫定首位に浮上した。残る鹿島、町田が勝ち点を落とせば、史上初めて首位で10試合を終える可能性が出てきた。一方の横浜FMは直近5試合勝ちなし(2分3敗)で降格圏にとどまった。★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集

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