習主席、チベット訪問 就任後2度目 記念行事出席へ
中国の習近平国家主席は20日、チベット自治区ラサに到着した。ラサの習主席の肖像、3月撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura/File Photo)
[北京 20日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は20日、チベット自治区ラサに到着した。習氏が国家主席としてチベットを訪問するのは2度目。
チベット自治区創設60周年を記念する行事に出席する。
チベットには中国の統治に抗議してきた長い歴史がある。1959年に起きた反乱は中国軍に鎮圧され、ダライ・ラマ14世がインドに亡命した。6年後の1965年に中国共産党がチベット自治区を創設した。
自治区創設は少数民族の発言権拡大を意図したものだったが、国際人権団体や亡命者は、中国によるチベット統治が「抑圧的」だと非難。中国政府はこうした主張を否定している。
習氏は前回、2021年7月にチベットを訪問し、住民に「党に従う」よう促した。この訪問については、チベットで秩序が確立されたという共産党の自信が示すものとの受け止め方が多かった。
21年以前に中国の国家主席がチベットを訪れたのは、1990年の江沢民氏が最後だった。
チベット自治区はインドと国境を接しており、中国にとって非常に戦略的な地域。両国軍は長年、国境付近で衝突している。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab