ロシア「巨大な脅威」に直面、核防衛強化必要=国営原子力企業トップ
ロシア国営原子力企業ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ総裁は21日、ロシアが大きな脅威に直面しているとし、今後数年間で核防衛を強化する必要があるという認識を示した。写真は6月20日、サンクトペテルブルクで撮影(2025年 ロイター/Anton Vaganov)
[モスクワ 21日 ロイター] - ロシア国営原子力企業ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ総裁は21日、ロシアが大きな脅威に直面しているとし、今後数年間で核防衛を強化する必要があるという認識を示した。国営ロシア通信(RIA)が伝えた。
ロシアと米国は中国が核能力を増強する中、飛来する核ミサイルを探知・迎撃するシステムを含む核兵器の刷新を進めている。
リハチョフ氏は「現在の地政学的状況はわが国の存在にとって巨大な脅威となっている。したがって、核の盾は剣でもあり、わが国の主権を保証するものだ」と述べ、核防衛を今後数年で改善しなければならないという認識を示した。
ロシアは世界最大の核保有国で、米科学者連盟の調査によると、約4300発の核弾頭を備蓄・配備している。米国は約3700発。
中国は約600発で世界第3位の核保有国となっている。フランスが290発、英国が225発、インドが180発、パキスタンが170発、イスラエルが90発、北朝鮮が50発と続く。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab