トレーダーは年末までにビットコインが16万ドルに達すると予測(CoinDesk JAPAN)

今週初め、10万ドルを下回ったビットコイン(BTC)は、イスラエルとイランの停戦が維持されている兆しを受けて世界市場が安定し、再び10万6000ドル以上に上昇した。 一方、イーサリアム(ETH)は1日0.5%上昇し、2400ドルを超えて取引され、2450ドル近くの抵抗線に近づいている。ドージコイン(DOGE)は0.6%の小幅上昇後、16セント付近で推移している一方、ソラナ(SOL)は$145まで0.2%下落した。カルダノ(ADA)は、今週前半に一時60セントのレベルを試したが、その後、58セントまで下落した。 ビットゲット・リサーチ(Bitget Research)のチーフ・マーケット・アナリスト、ライアン・リー(Ryan Lee)氏は、BTCが9万9000ドルを割り込んだ直後に安定しなかったことは、現在460億ドル(約6兆6700億円、1ドル=145円換算)に達しているETFの流入が構造的な支援を継続しているにもかかわらず、依然として警戒感が残っていることを示していると述べた。 「安全資産としての潜在力は明らかだが、リスク回避姿勢が回復を遅らせている」とリー氏は述べた。 それでも、リー氏はビットコインが第3四半期までに11万ドルから11万5000ドル、年末までに13万ドルから16万ドルに達する可能性があると見ている。イーサリアムは短期的に2600ドルから2800ドル、長期的には5500ドルまで上昇する可能性があるとしている。 この反発は、リスクセンチメントの広範な変化の中で起こっている。6月25日のアメリカ株先物は、前日のナスダック100指数の過去最高値を受けて小幅高となり、アジア株も2日連続の上昇を続けた。 アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が、金融政策について「多くの選択肢がある」と発言し、消費者信頼感の低迷を受けて利下げ観測が強まったことから、米国債は堅調に推移し、ドルは横ばいとなった。 週末の暴落後のビットコインの回復により、ビットコインが真の安全資産として成熟しつつあるのか、それとも単にマクロ経済の追い風やETFによる資金流入に反応しているだけなのかという議論が再燃している。 「ビットコインの安全資産としての地位は、まだ形成途上だ」と、Xapo Bank の投資責任者、ガディ・チャイト(Gadi Chait)氏は述べている。「9万ドル台まで下落した後、48時間以内に10万5000ドル以上にV字回復したことは、ビットコインの流動性の高まりと、メインストリームのポートフォリオへの採用が進んでいることを示している」と述べた。 チャイト氏は、地政学的ショックはしばしば現金への逃避を引き起こすが、最近のサイクルでは、機関投資家の買いが下落を緩和し、反発を加速させていると指摘した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Crypto Trader Sees Bitcoin Hitting $160K By Year-End; ETH, SOL, ADA to Gain on Middle East Truce

CoinDesk Japan 編集部

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