10月サポート終了の「Windows 10」、セキュリティ更新を無料で延長するには
Microsoftは2025年10月に「Windows 10」の幕を閉じる。個人ユーザーの場合、30ドル(約4400円)払って1年間の「拡張セキュリティ更新(ESU)」を購入しない限り、セキュリティサポートを受けられなくなる。しかし、サポート終了まで4カ月を切った米国時間6月24日、Microsoftは無償で更新を受け取れる選択肢を追加すると発表した。その1つが、クラウドバックアップを有効にして「OneDrive」と連携させることだ。 【画像】7月から表示される登録ウィザード Windows 10のセキュリティ更新を無償で受け取れることは大きな意味を持つ。2025年5月時点で同OSは依然としてWindows全体のインストールの53%超を占めているためだ。OSをアップグレードしない限り、数カ月後には膨大な数のユーザーがセキュリティサポートを受けられない状態になる。クラウドバックアップを利用することで、費用をかけずにその問題を回避できる。 唯一の懸念はOneDriveだ。Microsoftアカウントを持っていれば5GBまで無料で使えるが、The Vergeが指摘するように、バックアップによってはこの上限を超える場合があり、その際には月額または年額プランを購入する必要がある。100GBで月額1.99ドル(日本では260円)なら1年間でも30ドルのESUより安いものの、一部のユーザーには不満が残るかもしれない。 Windows 10は2015年7月にリリースされ、すでに10年以上が経過している。 Windows 10のセキュリティ更新を無料で受け取る方法 Microsoftの発表によると、Windows 10を使い続けたいがセキュリティ更新も受けたい個人ユーザー向けの選択肢は3つある。 「Windowsバックアップ」を使い、設定をOneDriveに同期する。 「Microsoft Rewards」の1000ポイントと1年分のESUを交換する。 ESUを30ドルで購入する。 ESUの登録ウィザードは7月から順次表示され、登録すると2026年10月13日まで更新が保証される。なお、これは個人向けの条件であり、法人の場合は1デバイス当たり61ドル(約8900円)、延長は最大3年間となる。いずれにせよ長期的な解決策ではなく、「Windows 11」に移行するための猶予を与えるものだ。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。