【iOS 26】iPhoneの「戻るジェスチャー」がアップデート。地味だけど本気でありがたい
Androidスマートフォンと違い、iPhoneには物理的な「戻る」ボタンが存在しません。 その代わりにAppleが採用したのが、画面の左端から右に向かってスワイプする「戻る」ジェスチャーです。 これは多くのアプリで採用されている便利な機能ですが、大きな課題が1つ。それは、特に画面の大きなiPhoneを使っている右利きの人にとって、親指をぐっと左端まで伸ばすのが大変だったこと。 しかし、来るiOS 26が、この長年の悩みを解決してくれそうです。
iOS 26を使いはじめると、この「戻る」ジェスチャーが新しくなったことにすぐに気づくでしょう。 画面のほぼどこからでも右にスワイプするだけで、前の画面に戻れるのです。 これは、わざわざ画面の左端を狙ってスワイプするよりも、はるかに直感的。実際にApple純正の「メール」や「ポッドキャスト」、「設定」といったアプリで試してみましたが、いずれも非常に快適に動作しました。 ただ1つ、注目すべき例外が「Safari」です。 Safariでは、この新しいジェスチャーは採用されず、従来通り左端からのスワイプが必要です。これはおそらく、Safariが右端から左へのスワイプで「進む」機能を備えているため、操作が競合しないようにとの配慮でしょう。
いくつかの点において、iOS 26の新しい「戻る」ジェスチャーは、Androidのものより優れているかもしれません。 Androidでは、ジェスチャーナビゲーションを有効にしている場合、画面の左右どちらの端からでもスワイプすれば「戻る」ことができます。それに対してiOS 26のジェスチャーは、覚えやすく、「画面のどこにいても、右にスワイプすれば戻る」それだけ。よりシンプルで、迷うことがありません。 筆者が使っているiPhone 12 Pro Maxのような大型モデルでは、画面の反対の端まで指を伸ばすのは一苦労。この新しいジェスチャーは、すっかり日々の操作に欠かせないものとなりました。
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とはいえ、このジェスチャーの現状の実装には、正直イライラさせられることも。なぜなら、いつでも完璧に機能するわけではないからです。 たとえば「メッセージ」アプリでチャット画面を開いたとき。ここから戻るには、いまだに画面の左端からスワイプする必要があります。 ほかのアプリでも、別のジェスチャーと衝突して「戻る」操作ができない場面に遭遇することがあります。 その典型が「メール」アプリです。 戻るためには、画面上のメールが表示されていない、何もない部分をスワイプしなくてはなりません。もしメールの件名の上をスワイプしてしまうと、メールアプリにもともとある右スワイプの機能(「既読にする」や「スヌーズ」の選択肢を表示)が誤って作動してしまうのです。 iOSの様々な癖に適応する必要があるかもしれませんが、iOS 26はまだ最初の開発者向けベータ版なので、多少は粗削りな部分があることも念頭に置いておく必要があります。 ベータサイクルを通してどのように洗練されていくのか、そして何よりもサードパーティ製アプリがこのジェスチャーをどれだけうまく活用していくのか、とても楽しみです。 Source: Android ヘルプ
ライフハッカー・ジャパン編集部