インディ500予選方式が大幅改定、雨順延で「一発勝負色」強まる日曜決戦へ。ファイナル15は幻に
2026年の第110回インディ500の予選は、雨による初日順延を受けて、日曜のみの一日勝負へと形を変えた。5月16日(土)に予定されていた予選初日は、断続的な雨により延期された。これに伴い、グリッド順位を決めるすべての予選セッションが翌17日(日)に組み込まれた。
最大の変更点は、今年新設された「ファイナル15予選」が行われないことだ。予選初日に10〜15番手となった6台が、上位進出への再挑戦権を争うはずだったこの新ラウンドは、実施前に消滅した。
さらに、最初のラウンドでのアテンプトも初回アタックの1回のみに制限された。予期せぬ雨により今季のインディ500予選は、一層失敗が許されない無慈悲な形式へと姿を変えることとなった。
Courtesy Of Penske Entertainment
雨で濡れたインディアナポリス・モーター・スピードウェイのピットレーンを清掃車両が走行する様子、2026年5月16日(土)-第110回インディ500予選
新たなスケジュールでは、まず全33台が金曜の抽選順に1回ずつアタックを行う。この1回限りの最初の計測で、13番手から33番手までのグリッド順位が決まる。
トップバッターはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)で、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は26番手、キャサリン・レッグ(A.J.フォイト)が最終33番目の出走となる。
インディ500の予選は、1周の最速タイムではなく4周平均で争われる。したがって1周の速さにに加え、4周を通じてスピードを落とさず走り切る集中力と精度が問われる。
今回は再挑戦の余地が大きく減少した。初回アタックで上位12台に入れなければ、その時点でポールポジション争いから外れる。
上位12台は、そのまま「トップ12ラウンド」へ進む。開始予定は米東部時間で午後4時30分ごろ、日本時間では5月18日(月)午前5時30分ごろとなる。
トップ12ラウンドの出走順は、最初の予選順位の逆順だ。12番手からアタックが始まり、最初のセッションで最速だったマシンが最後にコースへ向かう。
トップ12ラウンドでも、各車に与えられるアタックは1回のみだ。このラウンドで7番手から12番手となったマシンは、その順位がそのままグリッド順位となる。
上位6台は「ファスト6」へ進出する。ここで1〜6番グリッドが決まり、最速のマシンが第110回インディ500のポールポジションを獲得する。
ファスト6は日本時間5月18日(月)午前7時ごろに始まる予定だ。日本のファンにとっては早朝のセッションとなるが、ポールを決める最後の4周アタックをリアルタイムで見届けられる余地があるとも言える。
上位12台には、シリーズのチャンピオンシップ・ポイントも与えられる。ポールシッターには12ポイント、2番手には11ポイントが入り、以下1ポイントずつ減って12番手には1ポイントが与えられる。
さらにポールシッターには10万ドルの賞金も用意される。インディ500のポールは名誉に加え、タイトル争いと賞金の面でも大きな意味を持つ。
日本時間での開催スケジュール
日付 時間 セッション 内容 5月17日(日) 22時30分〜23時30分 予選前最終プラクティス 2グループに分かれて実施 5月18日(月) 午前1時〜 最初の予選ラウンド 13位〜33位のグリッド順位が確定 5月18日(月) 午前5時30分ごろ〜 トップ12ラウンド 7位〜12位のグリッド順位が確定 5月18日(月) 午前7時ごろ〜 ファスト6 1位〜6位のグリッド順位が確定雨による順延により、予選は一段と緊張感を増す事となった。全33台は、一度きりの4周アタックで最初のふるいにかけられる。日曜のインディアナポリスでは、速さだけでなく限られた機会を確実にまとめる力が問われる。
予選の模様は、インディカー・シリーズ全戦を放映するGAORA SPORTS(CS ch.254)が生中継する。オンラインでは、「スカパー!番組配信」にてライブ配信される。スカパー!契約者であれば追加費用なしに配信サイト上で視聴することができる。