米国株式市場=ナスダック・S&P続落、ハイテク株に売り

米国株式市場はナスダック総合とS&P総合500種が続落して取引を終えた。3月撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)

[20日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合(.IXIC), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabが続落して取引を終えた。米ワイオミング州で今週開かれる年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での当局者発言が待たれる中、ハイテク株を売って比較的割安なセクターに資金をシフトする動きが見られた。
ハイテク株は4月の株価急落からの回復をけん引してきた。この日はS&P500情報技術指数(.SPLRCT), opens new tabが0.8%安。一方、S&P500の主要11業種のうちエネルギーやヘルスケア、主要消費財など7業種は上昇した。

オールスプリングのシニアポートフォリオマネジャー、ブライアント・バン・クロンカイト氏は「より広い視点で見れば、これは真の売りというよりむしろローテーションだ」と指摘。ハイテク株が割高に見える一方、これまであまり目を向けられず、バリュエーションの観点から非常に魅力的な銘柄が多数あると述べた。

アナリストらはハイテク株への売りの要因として、オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が先週、人工知能(AI)関連株は「バブル状態にある」と述べたことや、多くのハイテク企業がAIを実際の利益につなげるのに苦戦していることを示すマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究にも言及した。

政府による民間部門への介入を懸念する声も一部で聞かれた。トランプ政権はインテル(INTC.O), opens new tabなど半導体企業の株式取得を検討している。 もっと見る
インテル、エヌビディア(NVDA.O), opens new tab、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tab、マイクロン(MU.O), opens new tabがいずれも下落。AI需要に関する手掛かりを得る上で、エヌビディアが27日に発表する決算に注目が集まる。
アップルやメタ(META.O), opens new tabなど他の大型グロース(成長)株も下落した。
米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月29─30日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、「ほぼ全て」の参加者が金利据え置きを「適切」と判断していたことが分かった。 もっと見る
ディスカウントストア大手ターゲット(TGT.N), opens new tabは6.3%安。5月に大幅に引き下げた通期業績見通しを維持したほか、次期最高経営責任者(CEO)を指名した。 もっと見る
化粧品のエスティ・ローダー(EL.N), opens new tabも3%超下落。関税関連の逆風が通期利益見通しの重しとなった。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.09対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は155億株。直近20営業日の平均は177億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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