人質解放に向けた交渉で大きな進展あった=イスラエル首相

イスラエルのネタニヤフ首相は10日、パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放に向けた取り組みは「大きく前進した」が、合意に達するとの期待を高めるには「時期尚早」だと述べた。2024年6月撮影(2025年 ロイター/Shaul Golan)

[エルサレム 10日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は10日、パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放に向けた取り組みは「大きく前進した」が、合意に達するとの期待を高めるには「時期尚早」だと述べた。詳細は明らかにしなかった。

米国、エジプト、カタールがガザでの停戦回復に努めているにもかかわらず、イスラエルもパレスチナのイスラム組織ハマスも譲歩の姿勢を見せず、合意に至らなかったことについて双方が相手を非難している。

交渉に詳しい関係筋によると、米国はハマスに対し、戦争終結につながる措置という形で一段の保証を与えてきたものの、楽観視していたのはイスラエル側ではなく米当局者だった。米側からできるだけ早く合意を成立させるよう圧力がかかっていたという。

米国務省当局者は、協議の進展を巡るネタニヤフ首相の発言に同意するかとの質問に対し「交渉の席で停戦案が提示されている。ハマスは無謀な行動をやめ、受け入れるべきだ」と語った。

ハマスの関係筋2人はロイターに対し、新たな提案について何も承知していないと述べた。

ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)のほか、停戦交渉で米国の取り組みを主導する米政権のウィットコフ中東担当特使からコメントは得られていない。

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