アップル、“世界最高峰ノイキャン”「AirPods Pro 3」。ライブ翻訳も可能に

AirPods Pro 3

アップルは、次世代AirPods Proとして「AirPods Pro 3」を海外で発表した。9月19日発売で、価格は39,800円。「世界最高峰インイヤーアクティブノイズキャンセリング(ANC)を提供する」とし、AirPods Pro 2と比べてANC性能を2倍に高め、音質も進化、ライブ翻訳機能なども備えている。

新しいマルチポート音響アーキテクチャを採用し、耳に音を運ぶ空気の流れを正確に制御。空間的なリスニング体験を進化させているほか、次世代のアダプティブEQも活用し、低音のレスポンスも改善。「サウンドステージを広げることであらゆる楽器を聴き取れるようにし、音楽、テレビ番組、通話を通して高音域のボーカルを鮮やかでクリアに再現する」という。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も進化。超低ノイズマイクと高度なコンピュテーショナルオーディオと、新しいフォームイヤーピースを組み合わせる事で、「AirPods Pro 2よりも最大2倍効果的なANCを提供し、初代AirPods Proと比べて4倍のノイズを除去する」という。

バッテリー持続時間も長くなり、ANCをONにした状態で、従来の6時間から、最大8時間に再生時間が増加した。

外音取り込み機能も進化。ユーザー自身の声と、話しかける人の声が、これまで以上に自然に聞こえるという。

ライブ翻訳機能を、β版として提供。コンピュテーショナルオーディオとApple Intelligenceを活用したもので、旅行中などに、AirPods Pro 3を装着した状態で、海外の人に話しかけると、相手の話す言語を、任意の言語に翻訳し、AirPods Pro 3から再生してくれる。

その際に、相手の話している声の音量を下げることで、AirPods Pro 3から流れる翻訳した音声を聞き取りやすく、集中して聞こえるようにしてくれる。さらに、iPhoneを横向きにして、相手に見せるようにする事で、自分が話す声を、相手がわかる言語にライブ翻訳してiPhoneのスピーカーから再生。ディスプレイにも表示してくれる。これにより、海外の人とのコミュニケーションが可能になるとする。

AirPodsを使ったライブ翻訳は、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語で利用可能。年末までにはイタリア語、日本語、韓国語、中国語(簡体字)の4つの言語でも利用可能になる予定。

1万回以上の耳のスキャンと10万時間を超えるユーザーリサーチを経て、形状も進化。筐体を小型化して、装着感を高めているほか、新たなフォームタイプのイヤーピースは、XXSサイズを含む5サイズを用意。フィット感を高めている。IP57の耐汗・耐水性能も備えている。

Apple最小のカスタムメイドされた心拍センサーも搭載。赤外線を毎秒256回パルス照射して、血流における光吸収を測定するカスタム光電式容積脈波記録法(PPG)センサーを用意。加速度センサー、ジャイロスコープ、GPS、そしてiPhoneの新しいデバイス内AIモデルによるセンサーフュージョンと組み合わせることで、最大50種類のワークアウトに対して、心拍数と消費カロリーを測定できる。

Apple Fitness+ユーザーであれば、心拍数、消費カロリー、Moveリングの進行状況、Burn Barなどのリアルタイムのパフォーマンス指標を画面上で直接確認できる。なお、Apple Fitness+は日本では未提供。

耳の健康を維持するために、囲の騒音を抑える聴覚保護機能を、EUおよび英国のユーザーにも提供される。ANCでノイズを抑え、騒音環境でも「会話ブースト」機能でコミュニケーションをとりやすくしてくれる。AirPods Pro 3では、外部音取り込みモードでのバッテリー駆動時間が前世代機と比べて67%向上し、1回の充電で最大10時間使用できる。

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