ビットコインのマイニング難易度、2021年7月以来最大の低下となる見込み(CoinDesk JAPAN)

ビットコインブロックチェーンのマイニング難易度は、ネットワークを確保するマイニングパワーが2週間で約30%低下したことを受け、2021年7月以来最大の低下となる見込みだ。 Mempool.spaceのデータによると、今後5日以内に難易度が約9%下方修正されると予測されている。これは、4年前の中国によるマイニング禁止以来最大の低下となる。当時、ブロックのマイニングに使用される総計算能力であるハッシュレートは50%低下し、58エクサハッシュ毎秒(EH/s)となり、ビットコイン(BTC)は3万ドル近くで取引されていた。 ブロックが約10分間隔でマイニングされ続けるよう、難易度は2016ブロックごとに調整される。グラスノード(Glassnode)のデータによると、最近の下落後、ハッシュレートは現在700EH/sをわずかに下回っている。時価総額で世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、最近10万5300ドル前後で取引されていた。 北半球の夏に、ハッシュレートと難易度が大幅に修正されることは珍しくない。空調需要の増加や送電網の逼迫による電気料金の高騰により、マイナーが機器、特に古い機器や効率の悪い機器を一時的に停止することはよくある。このような季節的なパターンは、過去数年間にわたって観測されてきた。 予想されているマイニング難易度の低下は、マイナーにとって有意義な救済となるだろう。ハッシュ価格、つまりエクサハッシュあたりのマイナー収益は現在51.9ドルだ。この指標は、ブロック報酬と取引手数料に基づいて、マイナーがネットワークに貢献したEH/sごとに得られる1日あたりの推定収益(ドル建て)を表している。 難易度が下がるとマイニングが容易になり、マイナーは同じ計算労力でより多くの収益を得られるようになる。ビットコインの価格と取引手数料が安定、あるいは上昇すると仮定すると、ハッシュ価格は今後数日間で大幅に上昇し、最近の収益性への圧力を相殺する助けとなるだろう。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:ビットコインのハッシュレート調整の推移(Glassnode)|原文:Bitcoin Set for Biggest Mining Difficulty Drop Since July 2021

CoinDesk Japan 編集部

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