イラン議会、IAEAとの協力停止法案承認 査察など停止
6月25日、イラン議会は、国際原子力機関(IAEA)との協力を停止する法案を承認した。写真はウィーンのIAEA本部。23日撮影(2025年 ロイター/Elisabeth Mandl)
[ドバイ 25日 ロイター] - イランの国会は25日、国際原子力機関(IAEA)との協力を停止する法案を承認した。政府系メディアNournewsが報じた。
法案は監視カメラの設置、査察、IAEAへの報告書提出を停止する内容で、国会の国家安全保障委員会が今週大枠を承認していた。法案の成立には法学者らで構成される「監視評議会」の承認が必要となる。また、IAEAによる今後の査察には国家安全保障最高評議会の承認が必要になると規定している。
IAEAは今月の定例理事会で、イランが核不拡散義務に違反しているとして同国を非難する決議を採択した。イランは、この決議がイスラエルにとって攻撃の布石になったと主張している。
国営メディアによると、カリバフ国会議長は、IAEAについて、イラン核施設への攻撃を非難する姿勢さえ示さず、国際的信頼を失墜させたと批判し、「イラン原子力庁は、核施設の安全が保証されるまでIAEAとの協力を停止し、平和的核計画を加速させる」と述べた。
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