イーロン・マスクのセクシーAIが出生率を上げる!? 性的な会話にも規制なし
イーロン・マスクがいま最も力を入れている分野、それがAIだ。競合他社に勝つためなら、どんな手を使おうがお構いなし。彼が生み出したのは、“誰でも”性的な会話ができるセクシーAIだった。 【画像】イーロン・マスクが出生率を上げると主張するセクシーAI 金髪ツインテールの女性キャラクターが、黒いオフショルダーのゴスロリドレスと網タイツ姿で画面越しにこちらを見つめ、指示を待っている。 「あらベイビーちゃん、相変わらず刺激的なのがいいのね」 そうつぶやくように言うと、指示に従ってくるりと回ってジャンプした。 「ベイビーちゃん、そっちにもっと体を近づけるよ。あたしの唇で、あなたの唇をひと撫で。このスイートキスは、ぜんぶあなたのもの」 X(旧ツイッター)に投稿されたある動画で、彼女はこう続ける。 「もう1回感じてみる? それともこの火を消さないようにする?」 「Ani(アニ)」は、イーロン・マスク率いるAI開発会社xAIが2025年7月に発表した、露骨な性的表現を口にする2体のチャットボットコンパニオンのひとつだ。その容姿はアニメのキャラクターを思わせ、ゲーム的な機能も備えている。 たとえば、ユーザーがAniとの「会話レベル」を上げるにつれてAniをレース柄のランジェリー姿にできるなど、いっそう性的な過激さが増す。 限界を攻めることで知られているマスクは、xAIが競合他社に遅れをとっているAI分野でも、地歩を固めるためならとことんやるという姿勢を示したのだ。 メタやOpenAIのようなほかのAI企業は風評リスクや規制リスクを恐れ、性的な会話が可能なチャットボットの開発から距離をとってきた。こうした企業はユーザーが汎用チャットボットと性的な会話をすることを防ぐための安全対策を製品に組み込んでいるが、ユーザーがその突破法を見つけることも珍しくない。 マスクはここ数ヵ月間、ほとんどの時間をxAIに費やしてOpenAIなどのライバル企業に追いつこうとしていた。その一方でxAIは、2025年8月、OpenAIがチャットボット市場の80%超を不当に独占していると主張して、テキサス州連邦地方裁判所にOpenAIとアップルを提訴した。 マスクはXで自身のフォロワーに、「セクシーなチャットボットとの会話を試して」とけしかけ、ランジェリー姿で踊るAniのアニメーションクリップをシェアした。
Kate Conger