LA郡、認知症患者らの行方不明対策にスマートウォッチを配布(10/16)

【ロサンゼルス15日】ロサンゼルス郡の「高齢・障害局(Aging and Disability Department)」は、郡内在住の認知症患者らに対し、俳諧などで行方不明になった場合の対策として、スマートウォッチを配布する。
 同郡のジャニス・ハーン参事が15日の催しで発表した。
 ハーン参事によると、2年にわたり行方不明になっていた、初期のアルツハイマー病を患いマンハッタンビーチのナンシー・ポーリカスさん(当時55歳)が2018年に遺体で発見されたことをきっかけに、ロサンゼルス郡で同年、氏名や連絡先を記したブレスレットを患者らに配り徘徊による行方不明者を減らす運動「Bring Our Loved One Home」が起きたのがきっかけ。この運動で1,800個以上のブレスレットが「LA Found Program」を通じて配布され、その結果、29人の患者が家族らのもとへ無事に帰ることができた。
 このブレスレットは、追跡可能なラジオ波を発信し、ロサンゼルス郡シェリフ局によって位置確認ができる。
 この運動を進化させたのがスマートウォッチの配布計画で、「Theora Care GPS スマートウォッチ」が新たなオプションとして加わり、ケアギバーらにリアルタイムで患者の居場所を知らせ、アラートを発し、赤色のSOSボタンもついている。
 このウォッチはアプリでケアギバーの携帯にリンクし、認知症やアルツハイマー、自閉症などの行方不明者の発見を助ける。

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