トランプ氏の政策で不確実性はコロナ禍時より高い-ECB副総裁
Mark Schroers
- パンデミック時より高くなっている現在の環境の不確実性考慮の必要
- ECBのデギンドス副総裁が英紙サンデー・タイムズに語る
欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は英紙サンデー・タイムズに対し、トランプ米大統領の政策は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時よりも経済に不確実性をもたらしているとの認識を示した。
タイムズ紙によると、デギンドス氏は「パンデミック時よりもさらに高くなっている現在の環境の不確実性を考慮する必要がある」と指摘。「われわれが目の当たりにしているのは、管轄区域を越えて協力し、共通の問題に対して共通の解決策を見つけるという多国間主義の継続に米国の新政権があまりオープンではないということだ。これは非常に重要な変化であり、不確実性の大きな要因だ」と述べた。
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欧州諸国による大規模な防衛支出計画について質問されたデギンドス氏は「正しい方向への決定であることは確かだ」としながらも、経済面で明確な結論を出すのは時期尚早だと回答した。
それでも、「恐らく成長にはプラスに働くだろうし、インフレへの影響は限定的だろう」と語った。
原題:ECB’s Guindos Says Uncertainty Now Higher Than During Covid (1)(抜粋)
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