話題株ピックアップ【夕刊】(2):芝浦電子、チェンジHD、三菱UFJ
芝浦電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■チェンジHD <3962> 1,242円 +85 円 (+7.4%) 本日終値
チェンジホールディングス<3962>は大幅高。14日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。6月末・12月末の年2回の基準日時点で300株以上を保有する株主を対象に、継続保有期間に応じて7500~1万円分のデジタルギフトを贈呈する。これが材料視された。あわせて発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比21.7%増の99億800万円だった一方、営業利益は同71.1%減の6億7800万円で着地した。新規連結効果で増収となったものの、利益面では前期に一過性の持ち分法再評価益があった反動が出た。■レジル <176A> 2,741円 +167 円 (+6.5%) 本日終値
ペインキャピタル傘下のBCJ-100がTOB(株式公開買い付け)を実施し、非公開化を目指す。TOB価格は1株2750円で14日終値を6.8%上回る水準。買い付け期間は8月15日から10月10日まで。■朝日インテック <7747> 2,642円 +151 円 (+6.1%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は11%増で5期連続最高益、6.68円増配へ」が好感された。朝日インテック <7747> [東証P] が8月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年6月期の連結経常利益は前の期比34.6%増の295億円に拡大し、26年6月期も前期比11.0%増の328億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。
⇒⇒朝日インテックの詳しい業績推移表を見る■三菱UFJ <8306> 2,374円 +134.5 円 (+6.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大幅高で8連騰。上場来高値を連日で更新した。内閣府が15日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)成長率は、物価変動を除いた実質の年率換算で1.0%増、前期比0.3%増。伸び率は市場予想を上回り、5四半期連続のプラス成長となった。これを受け、日銀が利上げに踏み切りやすくなるとの見方が金融市場に広がり、金利上昇メリットセクターである銀行株への資金流入に弾みがついた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>とみずほフィナンシャルグループ<8411>も堅調に推移。東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップとなっている。■サンドラッグ <9989> 4,820円 +231 円 (+5.0%) 本日終値
14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地」が好感された。サンドラッグ <9989> [東証P] が8月14日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の121億円に伸び、4-9月期(上期)計画の223億円に対する進捗率は54.3%に達し、5年平均の51.1%も上回った。
⇒⇒サンドラッグの詳しい業績推移表を見る■ヘリオス <4593> 601円 +27 円 (+4.7%) 本日終値
ヘリオス<4593>が後場に急速に切り返した。同社は15日正午、獲得免疫並びに自然免疫に対して耐性を持つ低免疫原性iPS細胞「ヘリオスUDC」に関し、日本特許庁から特許査定の通知を受けたと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。ヘリオスUDCは他家iPS細胞から拒絶反応を引き起こすHLA遺伝子を除去し、免疫抑制関連遺伝子及び安全装置としての自殺遺伝子を導入したもの。免疫拒絶のリスクを低減するiPS細胞であり、再生医療などの製品創出につながる次世代の技術プラットフォームとして期待されているという。特許に関しては欧米や中国などでも出願済みで、各国での審査についても順調に進んでいるとしている。■Heartseed <219A> 3,695円 +150 円 (+4.2%) 本日終値
Heartseed<219A>が続急伸。14日の取引終了後、25年12月期の単独業績予想について、売上高を23億9400万円から30億2700万円へ、営業損益を10億1000万円の赤字から1億2500万円の黒字へ、最終損益を9億5900万円の赤字から1億700万円の黒字へ上方修正したことが好感された。ノボ・ノルディスク<NVO>との全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約に基づき、26年12月期に見込んでいた開発マイルストンを25年12月期に前倒しで達成したことから売上高が計画を上回る。また、研究開発費における試験費用や心筋細胞製造費用などが想定よりも抑えられる見込みとなったことも寄与する。なお、今期は決算期変更のため14カ月決算となる。■メドレー <4480> 2,704円 -546 円 (-16.8%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
メドレー<4480>は大幅反落。14日取引終了後に1~6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比25.6%増の184億6500万円だった一方、営業利益は同35.4%減の14億6100万円で着地した。人材採用システム「ジョブメドレー」が引き続き順調に伸びたことで増収となったものの、利益面ではマーケティング活動やオンライン研修システムなどへの成長投資が重荷となった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。■電通グループ <4324> 2,752.5円 -401.5 円 (-12.7%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
電通グループ<4324>は続急落。同社は14日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を下方修正。売上高は前回予想の1兆4940億円から1兆4332億円(前期比1.6%増)、最終損益は100億円の黒字から754億円の赤字(前期は1921億7200万円の赤字)とした。同時に配当予想を見直し、従来69円75銭とした中間配当予想は無配とし、同じく69円75銭としていた期末配当予想は未定とした。最終損益の見通しが黒字から一転して赤字に転換したうえ、中間配当予想を無配としたことが失望売りを促している。6月中間期に米州及びEMEA(欧州と中東、アフリカ)地域でのれんの減損損失を合計860億円計上し、最終損益が736億4700万円の赤字(前年同期は55億6400万円の黒字)になったことなどを踏まえた。減損損失の計上は海外3地域における今期見通しの下方修正や米州の来期以降における成長率見通しの引き下げなどが要因。決算発表にあわせて、海外事業の人員の約8%に当たる3400人を削減するとも発表した。 株探ニュース