駐ロシア米大使が離任、モスクワ離れると大使館発表

 6月27日、在ロシア米国大使館は、トレーシー大使(写真)が離任しモスクワを離れると発表した。写真は、ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ガーシュコビッチ記者の拘留延長を検討する審問の後、裁判所の外で記者と話す同大使。モスクワで2024年3月撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[モスクワ 27日 ロイター] - 在ロシア米国大使館は27日、トレーシー大使が離任しモスクワを離れると発表した。

トレーシー氏はキャリア外交官で、バイデン前政権でロシア大使に任命された。2022年のロシアによるウクライナ侵攻で急激に悪化した米ロ関係の修復を探る中での離任となる。後任の大使はまだ発表されていない。

大使館によると、トレーシー氏は「このような困難な時期に、国を代表してモスクワで活動できたことを誇りに思う。私はロシアを去るが、大使館の職員は引き続きロシアとの関係を改善し、ロシアの人々との絆を維持するために働き続けるだろう」と述べた。

トレーシー氏は在任中、ジャーナリストのエバン・ガーシュコビッチ氏などロシア当局に逮捕された米国人の解放に尽力した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: