トランプ関税で米Gizmodo編集部員が駆け込み購入したもの
トランプ関税でアメリカ国民の消費が変わってきそう。
トランプ大統領が輸入品にはちゃめちゃな関税をかけると宣言。特に中国からの輸入品は最大145%もの関税をかけるとしています。でも、それで一番苦しんでいるのは消費者。アメリカではほぼすべての商品が1ヶ月前よりも値上がりしている状態で、特にテクノロジー製品は消費者にとっては大打撃。
たとえば、DJIは人気のOsmo Pocket 3ブログ用カメラの価格を50%以上の価格引き上げで519ドル(約7万7000円)から799ドル(約11万8000円)へ。Microsoft(マイクロソフト)はXbox Series SとXを100ドル値上げし、ゲームの価格も80ドルに。結果、アメリカ国民はパニックになり、食料品やトイレットペーパーなどの必需品だけでなく、今後値上がりする可能性のあるあらゆるものを買いだめしている状態です。 米Gizmodoのスタッフもしっかり駆け込み買いしています。みんな何を買ったんでしょうか?
Kyle Barr記者
4月上旬、私はとにかく耳を傾けてくれる人みんなに、ガジェットが高価になる前に早めに購入したほうがいいと言いまくっていました。私自身も2つのレトロハンドヘルド、TrimUI BrickとBatlEXP G350を購入しました。どちらも50ドル以下で、AliExpressで注文しました。中国からの低価格輸入品に対するデミニミス・ルールの終了と、中国製品に対する145%の関税が続くとなるとエミュレーション・デバイスにどんどん高価になりそうです。関税のせいで大好きなボードゲーム業界にも打撃が大きいことに心を痛めています。
地元のお店でLeder Gamesの『rcs: The Blighted Reach』やStonemaier Gamesの『Fishspan』を購入したりして、ずっとお気に入りのクリエイターを応援してきました。差し迫った不況に直面している今、こうやってエンタメにお金を使うべきではないという葛藤もありますが、4月24日午前中に500ドルのSwitch 2バンドルを予約するため、GameStopのストアページを更新しまくっていたのも、関税のせいですね。
Rose Pastore編集長
日本の日焼け止め技術は、アメリカ食品医薬品局が承認しているものよりずっと性能がよくて、肌が敏感な私の家族は何年も前から日本の日焼け止めを使っています。私のお気に入りの日焼け止め(ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンスとスキンアクア スーパーモイスチャーUVジェル)は、地元の日系スーパーで1本12ドルくらい(約1,700円)で今は買えます。関税がその価格にどんな影響を与えるのか、あるいはもう買えなくなるのもわからないので、今週初めに中国系日本スーパーTeso Lifeで買いだめしてきました。お気に入りの超ソフトな日本の歯ブラシ(ライオンシステマ)も数本購入しました。
Sabina Graves記者(io9)
パーティー用品専門店Party Cityの閉店後、関税がパーティーグッズにも影響を与えることを知って、8月に予定している娘の1歳の誕生日のために、できるだけ多くのものを先に購入することにしました。そこで、Sheinのストロベリーショートケーキコラボレーション商品、そして他の小売店では装飾用の商品をいくつか購入。現在、関税による税金の引き上げでオンラインショップが右往左往している状況を見ると、早めに計画していてよかったと思いますが、モノがどこから調達されているのかわからないというのはストレスですね。
Raymond Wong記者
私はまだ駆け込み購入はしていません。でも、FunnyPlayingのゲームボーイ改造キットを購入する寸前ではあります。この改造専門ショップは、人気のDIYコンポーネント交換品(IPSディスプレイ、リチウムイオンバッテリー、ケースとボタンの交換部品)の価格引き上げをまだ発表していないからです(出荷時間が長くなる可能性があるとだけ発表がありました)。しかし、部品が中国から直接出荷されるということは、最大145%の関税の対象となる可能性があるってことです。
ブルームバーグの報道によると、トランプ政権は中国からの輸入品に対する関税を「60%以下に」引き下げることを望んでいるとのことですが、それがいつ実現するのか、あるいは実現するのかどうかさえ誰にもわかりません。関税のために高価になりすぎることを恐れているのは、サードパーティ製のゲームボーイ部品だけではなく、メカニカルキーボードのカスタマイズのような、あらゆるニッチなDIYに関連するものすべてです。
こういうDYI製品は多くの場合、非常に小ロットの製品を販売する小規模な事業(一人で運営している場合もあります)で、最悪のシナリオとしては、こういった小規模ビジネスが持続不可能になり、完全に撤退を余儀なくされ、製品が一夜にして消えてしまうことですね。