無料の「Linux」にあえてお金を払う5つのケースとその意義(ZDNET Japan)
「Linux」は以前からずっと無料だが、筆者は長年にわたり、さまざまな形でこのOSにお金を払ってきた。登場しては消えていく無数のディストリビューションは、ほとんどが無料だったが、中には費用が発生するものもあった。寄付を提案されるだけのこともあれば、お金を払わなければOS自体を入手できないこともあった。 「なぜ無料のものにお金を払うのか」と思うかもしれない。 筆者なりの理由があるので、それを説明しよう。読者の皆さんも、いくらか払いたくなるような理由があるか、確かめてみてほしい。 1. サポート Linuxには大規模なサポートコミュニティーがあり、フォーラムやメーリングリスト、ソーシャルネットワーキンググループなどが用意されている。しかし、誰もがこうした手段で技術サポートを受けることに慣れているわけではなく、企業の有料サポートの方が安心という人もいる。 そのようなサポートを重視する人は、Red Hat、Canonical、SUSEといった大手プロバイダーを利用するといい。Linuxのサポートを提供している組織は他にもあり、地域のIT専門家を探すサービスなどを使ってもいいだろう。 Linuxに詳しいコンピューターサポートの専門家が、地域のコミュニティー内にいる可能性もある。要するに、時流に乗ってLinux市場に参入する企業が増えたので、そのような企業のサポートを受けられるということだ。ただし有料だ。 有料サポートを検討しているなら、Linuxディストリビューションは「Ubuntu」を選択し、Canonicalの公式サポートに登録するのがいいだろう。 2. LinuxがプリインストールされたノートPCやデスクトップPCの購入 筆者が購入した直近3台のコンピューターはSystem76製で、どれもLinuxがプリインストールされていた。System76のマシンを使う理由は、優れた製品であること、サポートが抜群であること、スタッフの人柄が良いこと、そして筆者にLinuxを支えたいという気持ちがあることだ。 System76はLinuxがプリインストールされたハードウェアを販売する最大手の1社だが、他にもTuxedo Computers、Dell、Purism、Slimbook、Star Labsなどの企業がある。 これらの企業からハードウェアを購入することで、Linuxという夢の存続に貢献できる。確かに、平均的な「Windows」マシンよりも少し値が張るかもしれないが、他者(ハードウェアを販売する企業とソフトウェアを開発する開発者の両方)の取り組みを支援していると思えば、追加費用には十分な価値がある。