10月サポート終了の「Windows 10」を“1年間延命”させる無償プログラムを発表
マイクロソフトは24日、2025年10月14日にサポートが終了するWindows 10について、個人ユーザー向けに延長セキュリティ更新プログラムの提供を発表した。 【画像】延長サポートの申込画面イメージ すでに告知されている通りWindows 10は10月のサポート終了によりセキュリティ更新プログラム、各種更新プログラムなどのサポートの提供を終了する。デバイス自体は引き続き機能するが、定期的なセキュリティ更新を受け取れなくなり、マルウェアやウイルスなどの脅威に対してより脆弱になる。 最新バージョンであるWindows 11は普及しつつあるものの、Windows 10から移行が完了できていないケースや移行できないケースも法人、個人用途で多く存在する。この度、それらのニーズに対応するために個人向けにも「Extended Security Updates(ESU)」を提供することとなった。 今回発表された個人ユーザー向けのESUは複数のプランを用意しており、無料で利用できるものも存在。無料プランではOneDriveの機能「Windows バックアップ」を使用してクラウドに設定を同期することを条件に、「重要な月次セキュリティ更新プログラム」が提供される。 また、Windowsバックアップを有効にしなくてもMicrosoft Rewardsを1,000ポイントを使えば同様のプランが受けられるという。リワードのポイント数はMicrosoft Edgeやウェブサイトから確認できる。 そして有償プランでは「30米ドル」に設定されており、いずれのプランも提供期間は2026年10月までの1年間。登録は7月から順次Windows 10ユーザーに展開される。 一方の法人向けのESUは、上記の無料プランで受けられる内容をデバイス1台あたり61米ドルで提供する。最大3年間、年単位で更新可能だが、費用は毎年増加するとしており、同社はWindows 11への移行を強く推奨している。
編集部 IT/デジタル担当